朝目覚めたらまず障子やカーテンをフルオープンにして外の景色を眺めながらもう一度布団に潜る、これが都会のそれと違ったセカンドハウスでの休日の朝の迎え方になっています。遠くに南アルプスを眺めながら目覚める...最高じゃないですか。
とまあ今日もそんなつもりで障子を開けてみてびっくり、視界に飛び込んでくる景色のあちこちから白い煙が黙々と出ているではないですか! え、火事?
田舎育ちの私はピンときました。これは野焼きとか土手焼きと呼ばれるもの。地域にもよるのかもしれませんが農家さんであれば多くの人が毎年経験する農作業の一環ですね。
主に田んぼに農作物の無いこの時期に土手の枯れ草に火をつけて一斉に燃やすことで害虫駆除を行うのです。私が子供の頃、長野(南部)では田んぼの所有者が好きな日にこうした作業をしていましたが、山梨県では地域ごとに土手焼きの日が決められているらしく今日がまさにその日だったと言うわけですね。だから地域ごとに一斉に火をつけるのでもう視界に飛び込んでくる景色は空襲でも受けた戦場のようでして。
田んぼの土手と言ってもそれは土地の形状によってサイズ感は様々。1メートル幅くらいの狭い土手もあれば10メートル近い急勾配の土手もある。風向き次第だとは思いますが一旦着火したら面白いように燃え広がっていく光景が飛び込んできます。
それも家の目と鼻の先で燃えているのですから煙は勿論、燃え尽きた灰なども一緒に飛んできて、我が家の玄関にも燃え尽き炭になった草が落ちてきました。強風の時には飛び火してあちこちで火災が起きるのではないかとちょっと心配になりますね。勿論その対策として、この日は消防車や消防団の方々がエリア内をひっきりなしに飛び回ってパトロールしています。
ものの数時間で見渡す限り田んぼの土手は真っ黒く焦げて、茶色一色だった田園風景は見事なコントラストに。畑や田んぼの農作物、そしてそれを取り囲む土手の手入れはその農家さんの性格がそのまま現れるようで、普段綺麗に草刈りをしている田んぼの周りはやはり均等に燃えてムラなく黒く染まりますし、普段から手入れが行き届いていない田んぼの周りは所々燃えた場所と燃え残った場所が混在し美しく仕上がらなかったりするようです。
実際の土手焼きをしていた方に話を聞いたところ、これって一旦着火しても綺麗に燃え広げるのは結構難しいそうです。私の主観ではすごい勢いで燃え広がっていくのを止める方が大変そうに思っていましたが逆なんですね。風向きを考えながらうまく燃やすにしても隣のよそ様の田んぼにまで広がっていってしまう事ってないのでしょうかね?
土手焼きの最中や直後はなんともいえない香ばしい匂いが辺り一面を覆い尽くしなんとも心地よいです。
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