クイックシフトはどうか? (2)

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KAD製クイックシフトを取り付けて、シフトストロークはノーマルの6割くらいに抑えられ、リバースギアへのシフトも ”ノーマルとは違う” というステイタスが嬉しいですが、いかんせん重くなってしまったシフトフィーリングを何とか改善出来ないものかと考え始めたのは取り付け当日の帰路の事。

翌日には自分でもシフト周りをバラし改善出来そうなポイントを探って見たところ、シフト操作が重くなる根本原因はてこの原理の支点がノーマルより上方に移動する事ですからどうしようもありませんが、シフト操作によりギアレバーハウジング全体が想像以上にグニュグニュと動くことが分かり、それによりシフト時に遊びと逃げが発生、クイックシフト装着で操作が重く各ギアの位置が分かりにくくなった事と相まって、スムーズなシフトが実現できないのでは?という答えにたどり着きました。

であれば、このギアレバーハウジングを固定しているマウントを強化品に交換すれば良いのではないか?というのが今日の目的。しかしそんな都合の良いパーツが世の中にあるのか...ありました。iR MAKERS Wさんの情報提供により入手が実現した三和トレーディング製 ”強化ギアレバーハウジングマウント”。ギアレバーハウジングはミッションの揺れが直接伝わる場所ですからボディに対してフローティングになっています。MINIのミッションはエンジンと一体化されていますからこの振動が多く伝わると判断してか、ノーマルのマウントはかなり柔らかなゴム製です。指でつまめば多少へこむ感じ。そして今回取り付けた強化品はガチガチのゴムで出来ていて指でつまんだ程度ではビクともしません。リジットマウント程頑固ではないと思いますが...。

作業は驚くほど順調に進み、私の写真撮影によるロスタイムを除けば1時間も掛からなかったのではないでしょうか?もし自分でやっていたら、まずジャッキを準備して、下のネジを外し、一旦降ろして上のネジを外し、また持ち上げて下を...みたいな事をしているうちに外したナットがカラカラーンとどこかへ落ちたりなんかして、この寒空と青空駐車の環境では結構大変です。昔なら夜中でもわくわくしながらやりましたが、歳を重ねるにつれ、やっぱりプロにお任せするのが一番と思っております...。

さて結果はというと、これがなかなかの剛性感。無駄な遊びが極端に減ってゴリッゴリッと入ります。今回のパーツ交換ではシフト操作の重さに変化が出るはずはありませんが、それさえも力の逃げが無くなった分軽くなったように感じます。車の運転に ”自分で機械を操っている実感” を求める私のような人には実によろしいアイテムです。クイックシフトよりもこのマウントのほうが気に入ってしまったくらい。恐らくこのマウントとノーマルシフトを組み合わせても操作のフィーリングはだいぶ良くなるのではないかと思います。これからの標準でも良いくらい。

気にしていた振動や騒音は、エンジンの回転数を5,000rpm位まで回してみましたがノーマルとほとんど変わりませんでした。MINIのシフトフィールをもう少しシャキっとさせたいと考えている方にはぜひお勧めしたいです。

これによりクイックシフトの操作が俄然楽しくなりとにかく元気よく走りたくなります。でも、MINIのミッションの癖は変わりませんから、1速に入りにくい時はまず2速に入れてから。ただし、バックに入れる際に入りにくい時は、ノーマルなら1速に入れてからだと入ったりしますが、クイックシフトの場合にはクイックリバースリングを引っ張ったり放したりする操作で頭がパニックになるので、クラッチペダルを踏みなおしたほうが確実です。

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