今年のCP+は私的にあまり昨年からの進化が感じられない気がしています。どこのメーカーがというわけではなく、各ブースの展示もイベント全体の設えも、なんだか昨年のCP+を見ているかのよう。
そんな中で今年の掘り出し物をピックアップするならこちらLomo MC-A。この時代に生まれたフィルムカメラ。
Lomoといえば今から20年ほど前までLomo LC-Aというトイカメラ風のソ連製コンパクトカメラを生産しており、その見た目の可愛さと独特の世界観に仕上がる光学性能でロモグラフィーなる表現でマニアに大人気だった歴史があります。実は私自身も当時LC-Aのユーザーでありお気に入りのカメラだった事から、当ブログのURLドメインである ”lomo.jp” はその ”lomo” を語源とさせていただいています。
今回会場で見つけたMC-AはそのLC-Aの生まれ変わりのような存在で数カ月前に世に解き放たれたという。
フィルムカメラとはいえ流石に令和の現代ですからAF標準搭載。それでもピントを気にしながら撮るなんてLomoらしくないという方むけにLC-A譲りのレバー操作によるMF撮影も可能。
フィルムを1枚ずつ巻き上げながら撮影を終えたら底面にあるフィルム巻き戻しレバーをクルクル回してパトローネに収めます。この辺りの儀式にも似たプロセスが嘗て「撮れることに喜びを感じた」フィルム写真の楽しさを思い出させてくれます。
正直な感想を言えばただでさえ高価なフィルムに現像代が上乗せされ物価高騰の波が重なればランニングコストは昭和や平成のようにはいきませんから「思い切ってデジタルLomo」にしても良かったのでは?と思いますが、そうなれば途端に解像度やレンズ交換の可否や収差の多さといったスペック比較の話となり、結局最新のミラーレスがいいという結論に落ち着いてしまえば ”Lomo” の存在意義が問われかねません。フィルムを使う事で写真を撮る目的や撮り方さえも変わるのがロモグラフィーの価値。これで良いのでしょう。
7万円の価格設定をどう捉えるかはあなた次第といったところでしょうか。
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