Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ジャパンキャンピングカーショー2021(1)

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All Photo by inos

今週末、幕張メッセにて開催されたジャパンキャンピングカーショー2021へ。すぐに購入しよう!みたいな気はないんですけどね、こういうイベントは見に行くだけでも面白いですし車中泊やキャンプに関するヒントが見つかったりするので足を運ぶことに意味があるのです。

幕張メッセ3ホールを使ったイベントですから集まった出店者数はかなりのもので、コロナ禍にも関わらずこれだけ注目されるところを見るとアウトドア人気の高さが伺えます。注目ブースに関しては入場制限がかけられており長蛇の列が出来ていましたからね。

気になるいくつかのブースを見てきましたがとても1日のブログでは掲載しきれませんから今日から連載でご紹介したいと思います。

今回のイベントで一番気に入ったのがこちら ”岡モータース” さんブース。香川県にある軽キャンパー専門メーカーで、会場にはミニチュアクルーズブランドで展開する合計4台のスズキ・エブリィをベースとしたキャンピングカーが展示されていました。

居住空間と充実装備という観点で言えば大きなキャンピングカーに分があるのは重々承知していますが、普段使いも兼ねた ”足” としての車のポジションと、旅先で気軽にコンビニにも立ち寄れるボディサイズにアドバンテージがあるという点から、私は軽自動車規格のキャンピングカーにその可能性を感じるんですよね。このイベントで見てきた多くは軽キャンパー。

車をマジマジと眺めていると担当者の方が親切にすべての車の詳細を説明してくれました。細かな装備云々の前にどうですかこの美しい仕上がりの軽キャンパーは!

当然全てのパーツは軽自動車であるエブリィ用に設計されているため汎用品を強引に詰め込んだような歪が何処にもありません。トテモ魅力的。

外観は普通のエブリィと何ら変わりません。全てのドアを閉めてしまったら恐らくこれがキャンピングカーであることは分からないのではないかと思います。

キャンピングカー乗ってます!という見た目で訴えるような主張を求める人には物足りないかもしれませんが、この ”外観を変えない” という点もまた重要だったりして、軽自動車規格を改造申請なしに経済的に乗るならこれが一番なんですよね。

こうして見るだけでも車内は実に機能的に出来ていることが分かります。車中泊で重要となるのは就寝時の荷物置き場ですが、充実した棚収納がルーフ両サイドにバランス良く配置されているためすぐに手に取りたいような荷物も綺麗に収納できそうです。角度的にちょっと見づらくなってしまいましたがシャワーノズル付きのシンクもあり、ちょっと手を洗うとか食器を洗うくらいの事はここで出来そうです。

フロアは当然フルフラットを実現しておりこの車の場合は全てが特別仕様のデニム生地でお洒落にまとめられているのが特徴。このマットの厚みは目測で8cmほどあり、固さの異なる3層構造で寝心地を確保しているんだとか。さすがキャンピングカー専門メーカーといったところですね。

フロア下の収納スペースはてっきりマットを持ち上げてアクセスするのだろうと思ったらこのように引き出しスライド式でした。これなら奥の方に入れてしまったものも簡単に取り出せます。車中泊でありがちなのが、寝る準備をしてしまった後に「あ、歯ブラシ出していなかった!」みたいなことでもう一度大きな荷物を引っ張り出さなければならない事態。確かに引き出し式ならそういった場合にも何ら苦労はしませんね。

また、このスペースにはメインとなるテーブルも収納されておりこれを取り出して車内に設置すればそのまま食事が出来ますし、足を引き出せば車外にせり出すようにも設置できるためとても機能的。よく考えられています。

どう見ても車内は使いやすそうなレイアウトでまとめられています。天井に設置された専用のLED照明もお洒落ですね。分かりづらいですが写真中央上部に見える白いてるてる坊主みたいなものはティッシュの取り出し口で、ここに汎用のティッシュボックスを設置することでこのように下向きに取り出せるようデザインされています。車内でティッシュボックスって置き場所が定まりにくいものですがこれなら定位置にスッキリ収まります。

写真からも分かるようにキャンピングカー仕様だからといってどこかのドアがハメ殺しになったりしていない点もGood。通常のエブリィと同様に使えます。

最後は少しマニアックな写真になってしまいました。このじゃばらっぽいステンレスホースと、車体下に設置されたピカピカのステンレスタンクは専用設計の排水パイプと排水タンクです。

キャンピングカーの水回りは一般的に同容量の給水用タンクと排水用タンクをそれぞれ1個ずつ積んでおり、給水タンクから電動ポンプで吸い上げられた水はシンクで使われ排水タンクに流れる仕組みをとりますが、その多くは車内の足元脇のスペースに収められています。でもそれって結構スペースを専有してしまうんですよね。仮に給水タンクが10リットルだとすればおのずと排水タンクも10リットル分確保しないといけませんからスペース的には20リットル分必要なわけで...。更に汚れた水がたっぷり入ったタンクを車内に積んでいるというのは衛生的にもちょっと。

そこでこの車は給水タンクは一般的なポリタンクを車内に、排水タンクはこのステンレス製タンクを車外に設置したというわけ。スペース効率もよく衛生的にも◎。オレンジ色のバルブをひねれば汚水の排出も完了。定期的にキッチンハイター等を流しておけばタンク内も綺麗に保てそうです。

さすが専用設計は隅々までスキがありませんね。

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