そろそろまともな色を考える

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メインで使用しているのはMAC OS。しかし現時点でPhotoshopがインストールされているのはWindows Onlyですから、毎日のブログ更新だけ考えても必ず1日1回はMACとWindowsを切り替えている計算です。

Windowsで作成した写真をMACで見るとやけに赤っぽい...。これは両OSを使っている方は恐らく皆経験している事でしょう。Snow LeopardからはWindowsと同じガンマ値2.2を採用しているMAC OSですが、それはあくまで明るさを表す絶対値であって、OSによって使用するディスプレイドライバーが異なる点や、OSにプリインストールされているICCプロファイルが異なれば当然表示結果に違いが出ます。

そこでこれまではAdobe Gamma Loaderを利用して目測で近い値に合わせていましたが、今回ようやくモニターキャリブレーターの導入に踏み切りました。映像業界では定番の ”x-rite i1 Display 2” です。先日ラスベガスで開催されたNAB Showでこれの新型が発表されるかと思い購入のタイミングを見計らっていましたが、大きなニュースもなかったので即決です。在庫確認まで行い出かけたのは良かったのですが、ヨドバシカメラのポイントだけでほぼ貰える予定が、あてにしていたポイントはいつの間にか無意識に何かを購入していたらしく、結果的に差額の3万円強を支払っての購入と相成りました。何だか腑に落ちないまま帰宅。いつまでもあると思うな親と金...とは申しますが。

専用のi1matchソフトウェアを使用して1パス5分程度の計測を行うことでICCプロファイルを作成するのが大まかな調整の流れ。しかしここで問題になるのは環境光との兼ね合い。ポストプロダクションの編集室で使用されるモニターの調整は部屋の明かりを真っ暗にして行うことが多いですが、DTPなどの印刷を目的とした場合のモニター調整はプリント用紙のホワイトに合わせる作業がメインですから環境光の色温度に合わせる事が重要になります。私の場合は今のところプリントアウトは殆ど行いませんから色温度の基準を6500Kか9300Kといった標準的な値に合わせたいところ。

どちらにするかは好みの分かれるところですが、一般的なコンピューターディスプレイとして使用するなら6500K、日本の放送規格に合わせるなら9300K、アメリカなどのNTSCに合わせるなら6500K、悩ましいところですが、どれが正しいと言うものではなく、扱うコンテンツによって合わせるというのが妥当な答え。国内の映像制作関連では9300が主に使われていますね。

何しろ今日はキャリブレーターを買ったばかりですから調整作業が一番楽しい時。どちらの色温度にも対応したICCプロファイルをMACとWindows用にそれぞれ作成。合計4種類。これにてクロスプラットフォームにおけるモニター色の差は最小限に留められそうですから、今後予定しているMACとWindows間でのコンテンツ制作の橋渡しはスムーズに行えそうです。

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