Macに外部機器接続用の短いThunderbolt4ケーブルを購入しました。使用目的が限られている事とパソコン周辺アクセサリとしてポーチに入れて持ち歩ける事を優先し長さは50cm。

Thunderboltと言ってもThunderbolt3規格以降は端子形状がUSB-Cケーブルと共通ですし、最近のパソコンに採用されている充電専用でデータを通さない電源ケーブルとも共通ですから、自分の使用目的に合ったケーブルを間違わずに購入するのは案外難しかったりします。事実私はMacBook Proに付属する電源ケーブルはThunderbolt3ケーブルとして使えると思っていたため、周辺機器を繋いで始めて電源専用だった！と失敗に気づきましたし。

前置きが長くなりましたが、上記の理由から今回ケーブルを購入するにあたり下調べをしっかり行いました。せっかく購入するならいくつかのユースケースを想定し全てを満たしていれば今後すぐに買い替えるような事態も起きないかと！要求仕様は次の通り。

USB4-40Gbps、PD EPR 240W、Thunderbolt4。これだけ見ると何のことやら？ という感じですが、要は、USB4規格の40Gbps転送速度をカバーしており、USB Power Deliveryでは48V×5A＝240W供給に対応、Thunderboltは最新の4規格および3規格以前にも対応するケーブルという意味。よけいややこしくなりましたか．．．。

実はこれらの規格はここ1,2年で出来た新しいものなので全てをカバーするケーブルってまだ少ないようです。特にUSB4-40Gbps、PD EPR 240W、まではクリアーしていてもThunderbolt4には未対応というものが多い。その場合もケーブルのコネクター部分にプリントされているロゴは同じなので間違えやすく注意が必要です。Thunderbolt接続必須であれば商品パッケージにちゃんとThunderbolt4互換と書かれている事が重要。

購入したのはYOUZIPPERというメーカーのUSB4-240W-05なる製品。生産国は中国ですがちゃんと日本輸入代理店があるようですしヨドバシカメラで売られていたので大丈夫でしょう。実際にThunderbolt3規格のプロ用映像機器を接続して数時間使ってみたところきっちり安定して運用出来ましたので少なくともThunderbolt3規格では問題ないことが確認出来ました。Thunderbolt4機器はまだ所有していないので追々。

しかし、USB-PDって規格化された当時の最大100Wでさえあの細いケーブルで100Wって大丈夫か？ と心配したものですが、最新規格では240Wですか。すごく便利ではありますが些か不安になります。240Wと言ったら55インチから65インチクラスの液晶テレビの消費電力ですからね、実際テレビは電圧が違うので点けられないにせよ、それ相当の電力をあのUSB-Cケーブルの小さな端子で供給するなんて本当に大丈夫なのか．．．。

ケーブルに拘るといえば昔も今もハイエンドオーディオの世界では音声信号を通すRCAケーブルやスピーカーケーブルに数万円！なんて価格が付けられたりして、あちらはプラシーボ効果を狙った半ばオカルトみたいな世界としても、USBケーブルは求める規格に対応していなければ使えませんから購入時はちゃんと見定める事が重要ですね。