モノクロプリントをじっくり考える

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プリンターのk氏とはフィルムプリントに関する1時間程の打合わせ。一般のラボでは対応してもらえない覆い焼き指定や黒の階調を細かく決めます。

何より拘るのは印画紙のチョイス。今回は軟らかな仕上がりとシャドー部のディテールをなるべく出したかったのでILFORDのバライタ紙Semi-mattに決めました。

日本のように湿度の多い国ではバライタ紙は水分を吸いやすく反ってしまうためフレームに入れる場合はプリント時の余白を多く取る必要がありますが、乾燥した海外用はギリギリまで大きくプリントしたいところ、何かと配慮が必要です。そうなると相対的に完全ノートリの黒縁幅などを考えなくてはならず、全体的な仕上がりを想像しながら寸法を決めていきます。

このあたりはデジタルをパソコンのディスプレイで楽しむのとは次元の違う楽しさがあります。

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