道具でもない、腕でもない、多分伝えたいという気持ち

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私をよく知る知人から「最近の私の写真には力が無い...」みたいな事を言われました。当サイトがブログ形式を採用する前から、つまり6年以上前から毎日のように見てくれている人が言うのですからあながち間違いではないのでしょうね。

当時はブログではなくホームページを自らの手で組んでいたのですが、その中にPhoto Essayコーナーというのを設けていて、自分なりに1年間1つのテーマに沿って写真を撮り続け、短い文章を添えてメッセージを伝えるというものをやっていたのですが、彼はその中の「坂道」というテーマが好きだったのだとか。そしてその写真を超えるものは未だに無い!とも。

私としてはもうかれこれ30年近く写真に触れてきて、ようやく最近人に見せられるくらいの作品が撮れるようになってきたと感じていたところ、どうやら求められているのは、見やすい構図とか、撮影テクニックとか、奇麗な仕上がりとか、そういうものではなく、更には私が得意とする ”半分は見た人に想像してもらう画作り” でもないと言う。

期待されているのはもっとストレートな表現だそうな。横断歩道を子供がおばあちゃんを背負って渡っている姿!なんて例えをしていましたが、1枚の写真から真っ直ぐに伝わる力強さみたいなものが見たいと...。

頭を何かでがつーんと殴られたような衝撃がありましたね。そんな画はおいそれと撮れるものではないなと! そしてフィルムカメラを持ち歩いていた頃の私は確かにそんな写真を追い求めていたような気も...。

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