SIGMA DPシリーズはFoveonイメージャーを搭載した比較的コンパクトなデジタルカメラ。私の愛機です。FoveonはもともとはSDシリーズというデジタル一眼レフ用のイメージャーで、SDシリーズは現時点でSD15が最新機種ですが、ここ数年はカメラのモデルチェンジこそあれどイメージャーに変更はありませんでしたから飛躍的な画質向上は望めませんでした。それでもデジタルスチルカメラ唯一の3板式イメージャーですから、その根本的な構造の違いから現代のフルサイズイメージャーに匹敵する高画質が手に入る為、Foveon特有の弱点さえ許せれば文句無しに ”奇麗な写真が撮れるカメラ”。

さて、SIGMAユーザーならもうご存知かとは思いますが、今年はいよいよ新型Foveonイメージャーを搭載した最新SDシリーズ ”SD1” が発売になります。イメージャーサイズも一回り大きくなって、画素数は驚きの46メガピクセル。今のFoveonが14メガピクセルですからいきなり巨大な写真へとステップアップします。1ピクセル当たりの面積は小さくなりますから画質劣化への心配はありますが、SIGMAさんは従来機以上のS/Nを確保すると言っていますから期待したいところです。

ただちょっと残念なのは動画機能に関してあまり積極的ではない事。恐らく内部の画像処理が一般的なベイヤー配列のイメージャーのように単純ではない事が原因なのでしょうが、せっかく3板式のイメージャーなのですから、デジタル一眼レフ唯一のフルHD4:4:4サンプリング画像を作り出して欲しいものです。後処理の事はさておきX3FのRAW動画なんかが規格化されれば面白いのですけれど。

私のところにも案内が来ていましたが、来月はパシフィコ横浜でCP+が開催されます。各社とも最新機種のお披露目となるでしょうから今からSIGMAさん、CANONさんあたりの発表が楽しみです。