Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

Lightroom mobileに期待する事

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All Photo by inos

diary5182

まさかNABの開催に合わせてAdobe Lightroom mobileの発表があるとは思いませんでしたね。私にとっては待望のモバイル版LightroomということでiPadも持っていないのにワクワクしながらネットサーフィン(死語?)していました。

近年私の写真制作ワークフローは、Adobe Lightroom現像 → Photoshopフィニッシングなのですが、細かなマスク作業、合成作業、解像度変更以外は殆どLightroom内で作業を終わらせます。カメラから書き出されたままのオリジナルRAWデータが持つ豊富な情報量を活かしきるにはPhotoshopに受け渡す前段階で調整を済ませるのが基本です。勿論こうしたブログに掲載する写真もiPhoneで撮影した場合を除いては全て同じフローで仕上げています。

となると、旅先や実家に帰省したような場合もブログ更新のためには愛用のMac Book Proが必要になり、ノートパソコンと言えども15インチのアルミの塊ともなるとそこそこ嵩張りますし重いわけでして、現実的には小さなノートパソコンや今風に言えばタブレット端末でRAW現像が出来たら最高と考えるのは自然な流れです。

そこへ転がり込んできたのがモバイル版Lightroomの噂、丁度1年前のリーク情報だったと記憶しています。それからリリースまでが長かったですね。本日めでたくiTunes Storeからダウンロードが開始されたようです。今日このニュースを知った時は ”仕事帰りにいよいよiPadの購入か!” とさえ考えました。

が、色々調べてからでも遅くないと思い情報収集を始めたわけです。WEBに転がっている情報を流し読みすると多くのサイトで「iPadでRAW現像に対応」と書かれているのですがその原理についてよくよく確認してみると、iPadではデスクトップ版Lightroom 5.4との同期が可能とあり、更にはスマートプレビューを使用した現像...とある。これはどういう事か?

つまりはこういう事のようです。iPadでオリジナルRAWを扱うには処理能力もメモリー容量も余裕がない、なのでもう少し軽く動かせるようファイルサイズ的にも小さなスマートプレビュー(ロッシーDNG)なるファイルを生成しそれを使用して現像処理を行う、そしてそのスマートプレビューファイルをクラウドで同期させデスクトップPCのオリジナルRAWとの同期を取る。

ここまでをサラっと聞くと、ほうほうなるほど!と感心するのですが、問題はそのスマートプレビューファイルをどこで生成するかという点。iPadで生成出来るなら撮影現場で即RAWを取りこめれば問題にはなりません。普通に考えるとロッシーDNGを生成出来るくらいの処理能力がiPadにあるならそもそもオリジナルRAWを現像するくらいの事は出来そうです。そう考えるとロッシーDNGは母艦となるLightroomつまりパソコンで生成する必要がありそうだという事。

え、じゃあ外出先で撮影したRAWを現像したいがためにiPadを持参したとしても、一旦お家に帰ってパソコンでスマートプレビューファイルを生成しないと現像出来ないという事? 全く持って期待外れなのであります。この見解は私の推測に過ぎませんが、どう考えても処理能力的にそのフロー以外実現は難しいのではないかと...。

この考えを良い意味で裏切ってくれるようなスバラシイ仕組みにまだ期待している自分がいます。

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