Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

立体的な記憶

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All Photo by inos

近年は3Dの波が勢い良く押し寄せていて、それも映像界だけでなく、あらゆるビジネスで3Dというキーワードが使われているのに驚きます。先日街で見かけた、紳士服アオキの駐車場に掲げられていた幟に ”3Dスーツ” と大々的にプリントされていたのには笑ってしまいました。

さて、映像界の3Dは勿論私も仕事柄先陣を切って取り組んで行かなくてはいけないのですが、ぼんやりと3Dの歴史を思い起こしていたら、そこにはカメラマンであり映像作家である翁長さんの顔が浮かんできました。翁長さんと言えばGLAY、矢沢永吉、中島みゆきといった大物ミュージシャンを手がけるifの社長さん。私も10年近く前には一緒に仕事をさせて頂いておりました。時代の最先端は視野に入れつつも古き良き道具の存在を忘れずにいる姿勢が、ワイヤー1本で首からぶら下げたライカIIIという形となって、それが私の中の翁長さんスタイル。たまには私自身もライカM6をお借りしたりしました。

そんな翁長さんが15年近く前に「ほら見て見な、おもしれーだろ」と手渡してくれたのが、おもちゃの双眼鏡のような形をした3Dビューワー。撮影に使った年代物の2眼カメラは中古市場でしか手に入らないもので、ピカールを使ってピカピカに磨き上げられていたのが印象的でした。現像後のポジフィルムをセットして光に透かして見れば独特の透明感と相まって見事な3D画像が浮かび上がり衝撃を受けました。確か写っていたのは持田真樹さんだったと記憶しています。これが私が始めて見た3Dだったと思います。

翁長さんからは色々な事を教えて頂きました。フォーカスってのは目で合わせるんじゃなくて指先の位置で覚えておくんだよ。という具体的なことから、印象としてだけ刻んでおくような事まで。実は私の写真に対する考え方を大きく変えたエピソードがあるのですが、今の私の中にはそれを的確にお伝え出来るだけの言葉がありません。いつか上手く説明出来るようになったら書いてみたいと思います。

ここ数年、翁長さんにはお会い出来ていませんがお元気でしょうか。そんなふうに昔の事を思い出していたら、自分で撮った写真もなんだか昔のものに愛着が湧いてきて、今日はその当時のものを掲載してみました。

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