Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

今後は撮影場所も思い出に残す

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All Photo by inos

写真が好きで、GPSによる位置計測も好き...となれば次に考えるのはそれぞれの連携。

デジタルカメラにより撮影された写真には通常EXIFというメタデータが埋め込まれていて、撮影時のカメラ情報、例えばカメラメーカーや機種、シャッター速度、絞り、ISO感度、ストロボ発光の有無、画像解像度、カラースペースなどが記録されています。これらを利用する事でAdobe Bridgeなどでは「ISO100以下で撮影された写真だけを表示させよう...」とか「シャッター速度が1/15より遅い写真は非表示にしよう...」なんてことが簡単に出来るようになっています。

このEXIF情報の中には緯度経度情報を埋め込む事も可能ですから、GPSにより計測した位置情報さえあればその写真が地球上の何処で撮影されたものなのか後で知ることが出来ます。具体的には、ハンディGPSを持ち歩き撮影時の自分の行動を記録しておいて、帰宅後にGPSの軌跡と撮影した写真とを関連付けます。専用ソフトを利用すれば簡単にEXIFに位置情報を埋め込めます。連携には撮影された時間がトラッキングのキーとなりますから、カメラの内蔵時計を正確に合わせておいてから撮影に出かける事が重要です。

さて、ここまではJPEG画像で撮影する時のお話。撮影後の画像調整に柔軟に対応出来るRAW形式で撮影する場合には、RAW形式の構造そのものがメーカーによってバラバラですから、撮影後にEXIF情報を簡単にいじれるものとそうでないものがあるようです。本当はRAWデータ内のEXIF情報を後から変更する事自体は難しくないのでしょうが、多種多様なRAWファイルの形式に柔軟に対応出来るブラウザソフトが限られているというのが正確な言い方かもしれません。そういった意味ではSIGMAのX3F形式などは比較的マイナーな構造ですから扱えるソフトも少なそうですね。私は今のところX3Fに位置情報を埋め込む方法を知りません。

これは私の勝手な予想ですが、今後は各社の画像閲覧ソフトは位置情報をそのまま扱えるようになるのではないかと思っています。Adobe Bridgeのようにプレビュー、フィルムストリップ、ライトテーブルという具合に表示方法が切り換えられるようなソフトにはそのうちマップという項目が追加されて、撮影後の写真をマップ上に表示出来るのが普通になるのではないかと。今現在は写真ファイルそのものをGoogle Erathなどにドラッグすれば同様の表示が可能ですが、地図上で位置を確認する為に2つのソフトを行き来するのではなく、画像ファイル閲覧ソフト内にマップ表示出来るほうが自然です。これであれば方言だらけの各社RAW形式にもかなり幅広く対応出来るハズです。きっと画像ファイル閲覧ソフトのファイルメニューにGPSログデータのインポートメニューが付くのでしょう。

さて、位置情報を残すにはハンディGPSを購入しなければならないのかというと一概にそうではありません。デジタルカメラとGPSによる位置情報との連携に力を入れているのはソニーですね。随分前からカメラ内にGPSを内蔵しています。コールドスタートからの測位に時間がかかる等の課題はまだまだありますが、目指している方向は今後のトレンドだと思います。iPhoneに代表されるGPS内蔵スマートフォンなどでも今では位置情報が当たり前のように記録されていますね。

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