Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

自由になるにはまず身軽になること

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All Photo by inos

冗談を言える程度に親しくしていても、相手の趣味や好みまでは知らないという人と写真の話になったりすると、比較的会話の前半に出てくるのが「どんなカメラを使っているか?」という質問。きっと写真好きならCANONのEOS辺りを使っているのだろうと想像するのでしょうが、「コンパクトデジカメですよ」と答えると「あーそうなんだぁ」みたいな無難な返事が返ってきます。まして「SIGMAのごついコンパクト...」なんて続けようものなら、もはやマニアックな世界と思われるでしょうね。

私が写真を撮っていて一眼レフカメラがあったら...と感じるのは唯一水槽の写真を撮る時です。マクロレンズが使いたいという理由と、青色LEDでライティングされ蛍光色に反射する珊瑚との相性はベイヤー配列の一般的なイメージセンサーのほうが良いからです。ホワイトバランスなど有って無いような真っ青なLED照明下でSIGMAのFoveonセンサーは色に敏感過ぎます。RAWで撮っても後の補正範疇を超えてしまう事が多いです。

でもそれ以外の写真に関しては逆に一眼レフでは撮れないようなものが多いです。秒間10コマもの連射性能を必要とするシーンや、400mmや500mmといった超望遠レンズを必要とするシーンならプロのカメラマンに任せておけばいい...。私達には私達にしか撮れない日常があると思うのです。そのためにはいつでもカメラを持ち歩く必要がある。

フィルムの時代には一眼レフでもコンパクトカメラでも入れられるフィルムは同じでしたから、少なくともそれが理由で画質が見劣りするような事は無かったですが、デジタルになってからは小さいカメラには小さいフィルム(イメージセンサー)しか搭載されなかったために画質的な面で一眼レフを選ぶ必要があったのは確かです。でもここ数年はコンパクトカメラにも一眼レフと同等のセンサーが入っていますから、使う側はその縛りから解放され、本質的な面でカメラを選ぶ事が出来るようになりました。

「カメラが小さくなると世界は広くなる」内田ユキオさんもそんな事を言っていたと今思い出しました。

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