Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

お久しぶりですカメラさん

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All Photo by inos

diary6187

この時代に ”モータードライブ” なんてワードを聞いてピンとくる人がどれほどいるでしょうか。その存在を昭和に押し付けるつもりはありませんが少なくとも平成に入ってから必要に迫られた人は少なかったのではないでしょうか。マニュアルカメラの操作を唯一自動化出来たのがこのモータードライブによるフィルム巻き上げ。

私がこれまで写真を趣味にしてきて一番の成長期にお世話になったNikon New FM2/T。機関銃のようなオートフォーカスカメラを欲しいと思うことは無くても、このモータードライブには憧れがありました。当時写真専門学校の入門機として有名だったFM2もコイツをドッキングさせれば途端に戦場カメラマン張りの存在感。いえ、正直モーターで巻き上げなければいけない程ファインダーから目が離せない状況なんてのはそうそう無いんですけどね。

シャッターボタンは全部で3つ。カメラ本体標準のもの、モードラグリップ上部のもの、グリップの一番下にオプションで装着したもの。シャッターボタンをオプションで増やせるなんて今では考えられないですね。こうした構造的な楽しさが昔のカメラにはありました。実際シャッターを切ってフィルムが巻き上げられる音はケタタマシイものがありますけどね。ターミネーターでも現れるんじゃないかと思うくらい。

このカメラは仕事に行く時も遊びに行く時も車に乗る時も常に持ち歩いていた為、ファインダーのゴム製アイピースなど擦れて無くなってしまってパーツ交換して使っていました。それでも特別大事にしていたわけではありませんが1度も壊れた事はありませんね。今でも素晴らしいカメラだと思います。

デジタルの今だからこそ感じるメカニカルカメラの面白さ。フィルムとデジタルの両方を楽しめる時代に生まれてきて本当に良かったと思います。

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