人形町にある生パスタのお店「孔雀の舌」まで足を伸ばしました。以前のエントリーでも書いた通り、それは昔代々木にあった店舗で私もよく通った思い出があります。

お店は大通りから少し入った所に位置し、少々分かり辛いですが、スマートフォンの地図があれば問題無しですね。店内のアンティークな雰囲気は昔ながらですが、明るめのテーブルクロスが浮いて見えたのは時間の経過が理由でしょうか。

出来る事なら ”思い出の味” を注文したいところでしたが、もはやそれさえも覚えておらず、なぜかスープスパゲティの ”チャウダー” をオーダー。お店のご主人は相変わらず頑固な出立ちでしたが、「代々木以来ですよ！」と声を掛ければ「ああ、見た事あるよ」と覚えていてくれて、同時に、トマトソースが美味しいお店だったはずだと私も思い出しながら、お互いの記憶が少しずつ近付いたのでした。

頼んでもいないのに「ちょっと多くしといたよ」と大盛りを出してくれた事に心もほっこり。お店をやっていたらこうしたリピーターって嬉しいものなのでしょうね。

今日のところは嘗て頼んだ事のない ”チャウダー” でしたから当時の味にたどり着けたわけではありませんが、また何度か通ううち、「そうそうこの味」なんて気付く日が楽しみでもあります。

聞けば店舗移転から12年だそうです。昔を懐かしむ事が好きな私にとっては、こうしたお店はなんだか心温まります。