Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

要らないと言っても必要なもの

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All Photo by inos

NHK教育番組で、中高年向けのパソコン塾という番組が放送されているのを知りました。

電気科に通っていた私の高校時代。考えてみればもう20年も昔の事になるわけですが、当時「これからはパソコンがどんどん普及するのだから僕も今のうちから勉強しておきたいんだよ、だから我が家にも1台買ってよ」というお願いは叶えられるはずもなく、結局担任の先生のノートパソコンを借りて自宅で勉強していたのを思い出します。NEC PC9801が初めてノート化されて、そこにN88 Basicでプログラミングを始めた頃の話です。

今思えば、これだけインターネットが普及して、車は無くてもパソコンを持っている家庭が増えたというのに、私の実家には今でもパソコンはありませんし当然プロバイダー契約などしておらず、明日の天気は夕方のニュースを逃したら夜のニュースまで放送されないと思っているのですから、20年も昔にパソコンの必要性など納得出来るものではなかったのでしょう。当時は値段も高かったですし。

今回のNHKの番組では、中高年の方が初めてパソコンを買う時の注意点や、初期設定の方法などを柔らかい言葉で説明していましたが、これからパソコンを始めようとする人が、インターネットが普及し始めた頃ならともかく、今頃になって初期設定の方法などを人には聞きづらいでしょうし、まず何から初めて良いのかも分からないでしょうからこういった番組というのは有効的な手段と言えそうです。

ただここで重要と思われるのは、これから始めよう...と考える人は良いのですが、これからも必要無い...と考える人に対しどう推進していくかです。他の家電製品と違って、パソコンでインターネットを利用するにはまず始めにプロバイダーとの契約がありますし、パソコンの電源を入れても ”PC名の設定” やら ”パスワードの設定”  やら ”国と地域の設定” やら、その必要性が理解出来ぬまま乗り越えるべき障害が結構ある為二の足を踏んでしまうのも無理はありません。ましてそこに毎月の回線使用料の請求が加わるのですから理解に苦しむのは当然です。

日本の家電メーカーが販売するパソコンはその辺りを上手く考えているようで逆に複雑にしている面もあり、パソコンを起動するや否や、”今すぐ始めようインターネット” とか ”インターネットなら○○” とかいうアイコンがずらりと並んでいて、それさえもどれを使えば良いのか分からないような状況です。

お金が関わる契約である以上、パソコン購入後ワンボタンでインターネット環境が実現出来ます!というのは難しいかもしれませんが、携帯電話に加入するのと同様に契約有きでパソコン本体を購入するようなスタイルなら、とりあえず ”モノ” を買えば始められる...というスタンスで行けそうな気はしますが。

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