Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

Mt.FUJI 2日目

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All Photo by inos

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登れば登るほど深呼吸しないと息が浅くなり、頭痛は激しさを増すばかり。それでも歩くのを止めて ”下界” を眺めれば少しの余裕が出てくるのか、途端にカメラを向けたくなります。

富士山らしいショットを1枚の写真だけで表現するにはどんな画を撮れば良いのかずっと考えていたところ、その答えは、「山梨県側から見た富士山」でも「静岡県側から見た富士山」でもなく、上の写真のような富士山自身から見える風景なんだということが登って初めてわかりました。夜明けを準備する空に対して、本来真っ黒なはずの地上には沢山の光の道筋。噂には聞いていましたが、ご来光を見ようと駆けつける登山客が頭に付けるライトでこんなふうな美しいLED光の帯が出来上がるのです。尋常じゃない数の登山客という事ですね。実際に目にするとそれはもう圧巻ですね。他の山ではなかなか味わえない景色だと思います。

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ご来光を見るために、そしてそれを奇麗な写真に撮るために山頂に到着した3時頃から日の出の時刻4時半過ぎまでを4℃という真冬の強風が吹きすさぶ中じっと待ち続けます。それなりの装備では行っているんですが震えながら待つ羽目になりました。本当に寒かったですね。

そしていよいよその時! 過酷な状況と時間を帳消しにしてくれるくらい ”トビキリ上等な!” ご来光が拝めるかと思いきや、なんだかちょうど太陽の部分だけ雲が掛かってしまい残念ながら期待するような太陽は顔を出さず...。その代わりと言っては何ですが、一杯800円という熱々の豚汁に心を奪われる結果となりました。値段もさる事ながらあれほど美味しい豚汁をこれまで飲んだ事があったかどうか。ここではペットボトルの水も富士山価格500円ですが、やっぱりそれだけの有り難みが感じられるというものです。

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「富士は日本一の山〜♪」と歌にもある通り、富士山は日本で一番標高が高い場所。でも厳密には富士山頂が最も高い位置であるわけではなく、実際は剣が峰(上左写真の建物らしきものがある場所)という小高い山が有名な3776メートルのポイント。私もお得意のGPSを片手に実際にその場を踏みしめてみました。GPSの画面表示とは誤差1メートルといったところで大変満足な結果(GPS画面のTemp.が15.6なんて表示されていますがこれは私のポケットの中に入っていたからであり、実際は凍えるような寒さです)。ついに私も日本最高の標高ポイントをクリアーする事が出来ました。昔から1度は挑戦してみたかった事でしたから達成感は大きいですね。

本日はこの後富士山噴火口のお鉢巡りをして下山となりました。三原山の噴火口も見た事がありますが富士山のそれは三原山の数倍大きく見え大迫力ですね。下山に関しては昨日今日の上りに比べればほんの数分の一の時間で下れてしまいました。勿論最初から最後まで歩きづらい小砂利ですから想像以上に足が疲れますね。

2日間の富士登山を終えてみて分かった事、それは富士山は遊び半分ではとても登れない山だという事。正直私もなめているところがありましたが、今回の私のように事前の予行演習も無しに数日の準備期間だけで挑戦する事ではありませんね。実際高山病にもなりかけていたわけですし地上との温度差も想像をはるかに超えるものがあります。もしまたいつか誰かに「行こう!」と誘われでもしたら、その時はじっくり考えて答えを出したいですね。行く価値と達成感は一入ですからね。

さあこれで今年も夏のイベントの一つとしてこうしたチャレンジが成功しました。今後もますます新しい事に挑戦していきたいですね。

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