Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

可愛い子には旅をさせてはいけません

By
All Photo by inos

数日前に訪れた新宿のMAP CAMERA。見なかった事にして通り過ぎたつもりだったのに状態の良いLeitz Minolta CLのボディが頭から離れず今日再び訪れてみました。

Leitz Minolta CLはライツ社とミノルタが提携し作られたMマウントレンジファインダーカメラ。ライツ社と提携解消後作られたのがMINOLTAブランドとなったCLE。こちらは私の愛機であります。

CLとCLE、名前は良く似ていますが中身は機械式シャッターと電子式シャッターという大きな違いがあり、後者にはライカM7に先行する事20年、絞り優先AEを実現した名器として知られています。しかもCLが縦走りシャッターなのに対してCLEは横走りですからシャッターぶれにも強いはずです。ん〜、こうして今考えてみてもCLEは良く出来たカメラです。

しかし今日MAPカメラに向かう時にはそのCLEを下取りに出してCLに買い替える覚悟...。なぜか?

CLEはM型ライカに比べると一回り小さく軽いボディなのですが、CLはさらに一回り小さい...。デジタル時代の旅のお供にするのなら、デジカメ&Filmという体勢を常に考えなくてはなりません。だとすればボディが小さい事のメリットは私にとってとても大きい。CLEに比べてCLは見た目にも多少拘りが感じられてステイタスもプラスα。じゃあこんな機会に買い替えもありか...という思いつきです。

しかし現物を見て躊躇いが出ました。CLは状態が良いと言ってもやはり35年も昔のカメラ。それなりの使用感はあります。そして小さなボディ故の欠点なのか、シャッターボタンの位置がCLEよりやや左にあるのです。慣れの問題かもしれませんが私の人さし指では意識して指を伸ばさないと手探りではシャッターボタンが探せません。それに、撮影には影響がないもののシャッター幕に多少のシミ有り...。

持参した私のCLEと並べてみれば一目瞭然!手放す理由が見当たりませんでした。そのまま愛機を大切にしまって帰宅です。やはり大切に使ってきたものを簡単に手放そうなんて考えない事ですね。それよりも今回の件でCLEの下取り査定をしてもらったところファインダー内に小さなカビが発見されました。またオーバーホールしたら結構な出費になりそうです...。可愛い子にはいつまでもお金がかかります。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)