Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

写真機は縦にも構えられるのだから

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All Photo by inos

写真のアスペクト比を考えた時、それはフィルム、デジタルの両方で、いろいろな種類がありますが、どちらのフォーマットに関しても私は35mmフィルムの標準フォーマットだった3:2が一番しっくりくるような気がしています。

世の中にコンパクトデジカメが流通し始めてから、それまでの3:2というアスペクトに変わって少しだけ縦長の4:3という比率が多く使われるようになりました。写真としてはそれ程一般的では無い4:3も、アナログテレビの画面比率という事を考えると、駆け出しだった頃のデジタルカメラには少なからずビデオカメラの技術やパーツが使われていた事を想像させます。そしてそこで標準的になった4:3比率を引き継ぐ形で今もコンパクトデジカメではそれがデフォルトレシオとして設定されているように思います。一眼レフに関しては殆どの機種で3:2が標準になっているようです。

テレビの世界では特殊な場合を除いては基本的に画面は横向きで使いますが、写真の場合には縦アングル横アングルを用途により使い分ける事が出来ますから、広い空間や奥行きのある空間を演出する際に、縦横ある程度はっきりしたアスペクトレシオのほうが有効的に使えます。その点で3:2は長過ぎず短過ぎずという絶妙な比率だと私は考えます。

SIGMA DP1は、もともとのレシオが3:2ですが、私がサブカメラとして持ち歩いているRICOH R8などは4:3が標準ですからメニュー設定によりそれを3:2に変更しています。

しかし、家庭用テレビに関してはアナログ放送の標準だった4:3から横長である16:9へと移行するというのに、写真の世界では所有人口から考えれば横長だった3:2から4:3へ移行したようなものですから1枚の画に対する見せ方の拘りがいったいどこにあるのか不思議ですね。

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