約3,000種類ある紙の中から好みと仕上がりをイメージして数種類に絞り込んでプリント作業に明け暮れた週末。実際にプリントした結果から好み以外の適正も判断し最終的には2種類の紙まで追い込みましたがそこからが難しかったです。一晩置いて見直してもう一度冷静に判断して．．．みたいな感じでベストな1枚を選びました。

今日はそんなサンプル作成プロセスを経て発注した本番用の紙のピックアップに再び神保町のショップを訪れました。全紙で購入して化粧断ちでカット依頼、はがきサイズ（100mm×148mm）を縦目でオーダー。もうおわかりですね、この季節にはがきサイズでオーダーという事はその使い道が．．．。

そう今年の年賀状は紙を選ぶところから始める事にしました。例年ですと写真用年賀はがきを買ってきてプリントしていたのですが、どうもそれだと手作りの暖かみみたいなものが希薄な感じがしますし仕上がりもそれなりな気がして、丁度バライタ印画紙にプリントしたモノクロ写真を見た時のような感覚を表現したいと思い、あえて写真用ではなくファインペーパーを使う事にしました。

年賀状に限らず人に何かを伝える行為というのは、「今の自分はこんな状況です」とか「こんな楽しい事があります」とか「ほらこれ面白いですよ」とか、自分が感じたり人に感じて欲しい事を形にする事が大事なんだと思います。だとすればそれそのものを作成する行為を自らが楽しいと感じ、人の手に渡った時にそこから何かを感じ取ってもらえればそこには十分意味があるのではないかと考えました。早い話がまずは自分が楽しみたい！こういう事です。表も裏も全部1からデザインしなければいけませんから大変ではありますが．．．。

が、ここに作業中の写真を掲載するわけにもいきませんので、ショップから最寄り駅までの間で見かけたバーの雰囲気を写した1枚。私はアルコールは全く飲みませんので縁が無いのですが、ちょっと憧れる透かしです。