Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

色々な条件がたまたま重なって

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All Photo by inos

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予定通り朝7時半から自宅エアコン取換え工事を実施。私は隣で見ているだけですが我が家の特殊な配管に業者さんは多いにてこずって2時間以上掛けようやく完了。新しいエアコンはキンキンに冷えて寒いくらいですが、除湿能力はいまいち。

本日の予定は、エアコン工事後、日本橋で開催されているアートアクアリウムへ足を運び、その後代官山で行われているIMAフォトフェスティバルに参加という流れ。しかしアートアクアリウム会場に到着したは良いものの、あまりの人気ぶりに入場規制が掛かっており別フロアーへ移動して「まずは入場引換券をGETしてから...」何て話が聞こえてくるのであっけなく予定を変更、IMAフォトフェスティバル1本に的を絞ってそそくさと移動。

「STEP OUT!」と名付けられたIMAフォトフェスティバルは、有名写真家さんによるトークショーやセミナー、ポートフォリオレビュー、写真集や写真グッズの蚤の市がメインで行われる、写真家さんと写真ファンのためのイベント。今日明日の2日間のみ開催されています。

会場へ到着したタイミングが良く、正にこれからセミナーが開始されようという雰囲気。聞けば伊丹豪さんという写真家さんによる「写真表現におけるアウトプットの方法論」とのお題。なかなか面白そうだと思いまるまる1時間半聞かせて頂きました。

今や写真の仕上げも映像編集同様にワークフローが重要になってきていますからね。最終出力がディスプレイなのかペーパーなのか、ペーパーならRCなのかマットなのか、部屋の環境光の色温度はどれくらいか、プリンターのインクの種類、ディスプレイのキャリブレーションを含めたカラーマネージメント、使用するソフトの組み合わせ、量子化ビット数と解像度等々、作品の内容に応じてそれらの組み合わせを考えるわけですが、私はディスプレイ上での表現が専門で、ペーパーを意識したワークフローには本気で取り組んだ事がありませんからこうした場は大変貴重と感じています。

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突っ込んだ話を始めると大変マニアック且つ長くなってしまうのでここでは紹介しませんが、ちょっと面白いと感じたのは、ペーパーへのプリント時にPhotoshopでカラーマネージメントを行うか、プリンター側で行うかという点。これについては以前から私も疑問に思っていた部分なのですが、本日はEPSONのプリンター担当者の方もサポートで来られていたので詳細を聞く事が出来ました。結果的にはどちらが正解という事ではなくシステム全体でカラーマネージメントを行うかどうかで使い分けという事のようですね。そしてそれはプロの写真家さんも同様。結局は出力結果が自分が思い描いたイメージに近いほうを作品毎にチョイスしているという使いこなしでした。皆悩むところは一緒だなぁと...。今回のセミナーは実践的な話が聞けてなかなか為になりましたね。参加されている方の中にはノートにメモを残しながら聞いている人も結構おりました。

さて、会場ではセミナーだけでなく写真集等の販売コーナーを見て回るのも面白いです。先日蔦屋書店にて購入を相当悩んだ末、ギリギリのところで我慢したアクリルパネルで出来た写真集。今日は随分と沢山の在庫を持ってきていました。未練がましくまたも隅々まで目を通していると係の人に声を掛けられ「今日購入ならご本人のサインが貰えますよ」との事。そういえば先ほどのセミナーの中でも「写真集を購入してくれた人にはサインお書きします」という話をしていたような...。

そう、驚く事に私が購入を検討していたその写真集、よくよく確認すれば先ほどセミナーで登壇していた写真家さんの作品だったのです。そんな事ってなかなか無いですよね。何の意識もなくイベントに参加したら丁度良いタイミングでセミナーが始まり、たまたま興味のあるネタだったのでじっくり話を聞いてみたら、それは自分が欲しいと思っていた写真集を出版したご本人だったと...。

これは神様が「購入しなさい」と言っているのだと思い今度は躊躇なく購入しました。勿論ご本人にサインを書いて頂きました。ついでに4Kムービーからの写真切り出しや4K&8K編集についても話が盛り上がり、そちらは逆に私の専門ですので環境構築等についてお話させて頂きました。何事も志を持って前を向いている方とお話をするのは楽しいですね。

そして更に、今回はこの写真集を購入した事で非売品のIMAマガジンを頂きました。非売品の理由は何とこれ ”Vol.0” なんです。一般販売はVol.1からですから、このゼロが意味するのは完全なる商品サンプル号だという事。それでいて本来世の中に出回らない号なのに中身はちゃんと編集されていて驚きました。IMAマガジンは内容は面白いですが一冊2,000円オーバーなのでこれまで購入した事はなかったところこれをきっかけに引き込まれてしまいそうで怖いです。

これから少しずつ涼しくなっていよいよ芸術の秋到来です。こうしたイベントどんどん開催してほしいですね。

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