Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

大人は原宿に何を思う(3)

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All Photo by inos

モノというのは置かれる環境によって随分見え方が変わるものです。原宿と聞いて多くの人が思い浮かべるイメージはそれだけで形のない ”環境” と言えますから、そこで目にするモノの印象は原宿色に染まっているに違いありません。

観光地でお土産屋さんに立ち寄るとなんだかどれも魅力的に思えるように、置かれた環境というのはモノに対する価値観を一時的に麻痺させるようなところがあります。

一方でオシャレ好きな芸能人が高級ブランド品の一部に無名の安物を組み合わせる事で全体をリッチに見えるよう工夫するみたいに、環境の力をうまく味方にするのも面白いかもしれません。

そこらへんを普通にに走っているスクーターがなんだか少し輝いて見えた瞬間。なかなか赤いじゅうたんの横にスクーターって停めないですしそもそも赤いじゅうたんを普段見かけませんし。しかも高級腕時計のポスターがあったりして。

MINIに乗っているというだけでもオシャレ好きな人なのかな?みたいな印象があるのに、それがのれんの向こうに隠れていたりするとその雰囲気にやられてしまったり。

   

自転車ならママチャリからロードバイクまで街には様々なタイプが走っているというのに、ここで見かけるものは性能重視とか実用性の追及じゃなくて環境に上手くマッチするようなカッコイイものばかり。仮に何の変哲もない自転車でも置き方一つでセンスが光るというか。見られる事を意識してますよね。

犬だってカメラを身に付ける時代なのですから常に人から見られているくらいの気持ちで。

奇抜な印象が強い原宿ですから写真にするならカラーが良さそうですが、案外モノトーンもしっくり来ます。むしろカラフルすぎる街なので伝えたいものを整理する意味では2階調化に徹する事も手段の一つだと思っています。

逆に裏原と呼ばれるエリアには始めからモノクロっぽい雰囲気の場所もあって、そういうところはむしろカラーで仕上げたほうが空気感が伝えられるような気がします。このしっとりした感じは冬よりも夏のほうが似合いそうで梅雨時の裏原って案外良さそうですね。

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