Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

近年光学性能はアジアメーカーがダントツ

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All Photo by inos

カメラ用レンズならLeicaだとかZEISSだとか、近年国産メーカーならSIGMAだよねとか、どちらかというとブランド力が先行しがちな写真業界ですが、そういった都市伝説的な先入観だけでは語れないのが天体撮影用レンズ。

星って結局のところ究極の点光源ですからレンズに求められるあらゆる性能がそのまま結果として現れるわけで、昼間の景色を撮っているだけではまず分からないような究極の性能が求められます。条件としてはまず明るいこと。肉眼では見えないような対象を撮るのが前提ですから、最低でもF2.8な感じで。

私のように天体といっても星景写真がメインの人は主に天の川あたりが対象となりますから20mmよりワイドな超広角レンズを使うわけですが、それでいてF2.8より明るいレンズとなると全メーカー合わせても数えるくらいしかなく、更に15mmよりワイドとなるともはや3本くらいしかない。そしてそのどれもがCanonやNikonではなく、ましてLeicaやZEISSでもない、韓国のSAMYANG 14mm F2.4や中国Laowa 15mm F2、唯一の国産はSIGMA 14mm F1.8。

昨年から私が愛用しているのがそのうちの一つLaowa 15mm F2。明るいレンズなのに軽量コンパクト、前玉が出目金ではないのでねじ込み式フィルターが使えるのが特徴。そしてメーカーの謳い文句は ”Zero Distortion”。つまりは歪みゼロの光学設計という自信。その代わり...電子接点を持たない完全なるマニュアルレンズですから絞りもフォーカスも手動ですし、撮影データにEXIFは残りません。

メーカー公表のMTF曲線を見る限りはSAMYANG 14mm F2.4が最高だろうとは思うのですが、Sony Eマウントは準備がありませんからマウントアダプター併用となるとかなり大きくなり、普段使いがしにくいことから私としては初めからEマウント仕様のこちらLaowaを愛用しているというわけ。

実際の光学性能は周辺減光とサジタルコマフレアに関しては期待したほどではありませんが、おそらくF4まで絞ればかなり改善される感じ。そして思いの外普段使いがしやすく、先日の東京オートサロンなどはこのレンズ1本で撮影しています。驚くほどの高解像で8Kセンサーのα7RII本来の性能をこのレンズとの組み合わせで初めて見た気がします。

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