Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ジムニー のオーディオ、PVH−9300DVSZSを対策する

By
All Photo by inos

以前から気になっていた愛車ジムニーオーディオ周りのビリツキ音。車全体のビリツキはデッドニングによってほぼ解消されたものの、車内が静かになったら余計にオーディオ周りが気になるようになりました。

ダッシュボード全体で見れば助手席エアバック奥やメーターコラムの奥など数カ所から発生しておりその発生源の特定には至っていませんが、少なくともパイオニアオーディオプレーヤーの各ボタン類が振動によってカタカタと音を立てる事は認識していました。今回はその対策を。

該当するボタン類は画面左で縦一列に並ぶ物理スイッチ。中でも中央の3つは手で触れるだけでも上下左右に遊びがあることが確認でき走行中もそこを手で触れているだけでビリツキは解消されます。一番簡単な対策は表面から3つのボタンに跨るように透明のテープを貼ることですが見栄えがねぇ。

そこで考えたのがボタン類の裏側からテープで止める方法。WEB検索してみると同機種ではありませんがパイオニア製のカーナビで同様にボタン類がカタカタと音を立てる機種はメーカー修理に出すと同じくボタン裏側から何かしらのテープが貼られて対策されるそうです。

ひとまず私も軽い気持ちでオーディオの前面パネルを外してみることに。この時はまだパネルだけ外して裏にテープを貼って戻せば良いと思っていましたからね、現実はそう甘いものではなかったですけど。

DVDやCD装填用に前面パネルをオープンすればディスプレイが丸ごと倒れますから、その状態で周囲のネジを外す事で前面の化粧パネルは案外簡単に外せます。しかしここで想定外だったのはその化粧パネル側にボタン類の基盤が固定されていたこと。

基盤が付いているということは本体側とパネル側が各種ケーブルで接続されているわけで、液晶パネルやタッチスクリーンも合わせると合計4つのフラットケーブルが集中しており、前面パネルを外した段階でそれらのうち2つがぷら〜んと外れました。抜けるのは簡単ですが装着は難を極めます! 最初のうちはピンセットを使って機器の隙間から挿し直す事も試みたんですけどね、結局車からオーディオ本体を丸ごと取り外して自宅で落ち着いて組み直すことに。

車内にいて無理な体勢でこうした細かな作業を行うのは限界がありますが、明るい室内であれば一つ一つの工程を冷静に考えながら進められますから失敗を減らせます。

オーディオ本体からディスプレイユニットを外すにはネジロック剤にて固定された細かなネジを10本程度外すのでネジの頭をナメてしまわないように細心の注意を払います。特にディスプレイ下の稼働部分を固定している2本のネジはかなり硬いので私は新品のドライバービットを使ってもナメかけました。そこが外せなくなってしまうと分解は不可能ですからね、危ないところでした。

機械的駆動箇所のあるディスプレイユニットがオーディオ本体から外せれば、後は一般的な電子機器のそれとなんら変わりませんから、外れてしまったフラットケーブル2本を元どおり挿し直し今回の主目的であったボタン類のビリツキ原因を探ります。

前面化粧パネルからボタン類の小型基盤を取り外したところ。作業はテープを貼り付けるだけ!と思っていた私に続いての想定外の事態が待っていました。

ボタン類とスイッチの関係性は想像と大差なかったのですが、カーナビやカーオディオって夜間照明用にイルミネーションが埋め込まれていることを忘れていたのです。それも一つ一つのボタンに埋め込まれているわけではなく、基盤側に1つのLEDが載っており、その光をボタンとの間の透明アクリルパネルがプリズムの役割をして各ボタンを均等に照らす仕組み。

つまりこういう事です。ボタンとスイッチの間にテープなどを貼ってしまうとLEDの光が減光してしまいボタンのイルミネーションが暗くなってしまう...。

勿論使用するテープに透明のものを用いればさほど影響はなさそうですが、その場合はテープの材質がナイロンやセロファン系となり、ボタンを押した時のクリック感に違和感が出たり素材特有の音が出そうでしたから、今回はなんとしても紙のテープを使いたかったのです。

考えた挙句、イルミネーションに影響のない一部にマスキングテープを貼り付けることにしました。また、これだけでは大きな効果は期待できませんから、写真には写っていませんがボタンとボタンの間の隙間に爪楊枝の頭程度のコーキング剤(バスコーク)を埋め込みました。コーキング剤であれば接着剤のようにカチカチに固まらずシリコン素材なので柔軟性に富み振動に対しても効果があるはずです。

今回やりたかったのはたったこれだけの作業、しかしナビの取り外しやディスプレイユニットの分解工程を含むと半日掛かりの作業となりましたね。

この後オーディオ本体を組み上げ車に装着し動作確認を行いました。ラジオのメモリーやEQの設定データなどはそのまま残っていましたが、ハンドルリモコンなどは再調整が必要となりました。実際のビリツキ音がどうなったかはまだ不明ですが少なくともアイドリング状態では静かになった気がします。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)