朝起きても尚、ホテルに電気は届きませんでした。太陽が発する自然の光の有難味を感じた朝でもあります。

昨夜は使えた水道もトイレも今日には水が流れなくなってしまって、歯を磨くのにも昨日購入しておいたビタミンウォーターを使いました。そう、地震直後の停電で3件のコンビニをハシゴしましたが「非常用電源が切れるまでの営業」という条件で買い物が出来たのはローソンだけでした。他は店内にも入れてもらえず「本部からの指示待ちです」との回答。先日の大惨事の教訓をこんな時活かして欲しいものだとつくづく感じました。

真っ暗になった街ではコンビニを探すのも大変だということを実感しましたし、水や食料の大切さ、そして何より、当たり前に使っていた電気が途絶えることでいかに生活に支障をきたすかが身に染みて分かりました。公共施設に設置された非常階段を避難訓練以外で使用したのは幸か不幸か今回が初めてのことです。

唯一の情報手段となる携帯電話も、ワンセグやネット接続を行えばたちまちバッテリーが無くなってしまい、いざという時のライフラインを失ってしまいますし、かと言って今日東京へ帰るための飛行機は予定通り飛ぶのだろうか？とか、空港へはどんな移動手段が残っているのか？など調べ事が多いのも災害時の現実だと知りました。

デジタル時代に生きる私達がこれから大切にしていかなければならない物、それが何かを考えるのに十分な時間を暗く静かなホテルで過ごしました。