現代であればスマホやタブレットでYouTubeのような動画は簡単に見られますし、テレビ番組だってTVerなどのアプリによって視聴可能です。私は自宅にnasneがあるのでオンエア中のテレビ番組をWiFi経由で各種端末で見る事も出来ますし録画も可能です。モバイル通信費が許すならそのまま外出先でも自宅の録画を見る事が出来大変便利です。

そんな時いつも思うのです、たった数ミリという薄さでテレビが持ち歩ける時代なんだなと。

その昔私が中学生とか高校生くらいの頃、父親は車のダッシュボードの上に小さな液晶テレビを載せて、砂嵐の向こうに僅かに何かが写っている程度の画面を見て「おお結構見れるな！」と嬉しそうにしていたのを思い出します。

当時は地上波デジタル放送が始まる前ですからアナログ放送。まともに見るためにはロッドアンテナを長く伸ばす必要がありましたから、そもそも車のダッシュボードの上に設置するには無理があったんですよね。それでも車というプライベート空間の手の届く場所に小さなテレビが載せられるというところに喜びがあったんですよね。

もちろん利便性や性能は現代の方が遥かに上ですが、所有欲を満たしてくれた当時のこうしたデバイスにも現代では不足しがちな満足感があった気がします。