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Apple Watch Ultra2でGPSログは何時間取り続けられるか

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All Photo by inos

私がApple Watch Ultra2を購入した最大の理由はGPSロガーとしての使い道。

正確にログを記録するという測位精度に関しては1周波GPSを使用するiPhoneよりも2周波GPSを使用するApple Watch Ultra2の方に分がある事が以前の検証ではっきりしたわけですが、ではそのログは何時間連続して記録できるのか? つまり1度の充電でバッテリーはどれくらい持続するのか? 今回はその検証を行なってみました。

検証方法はいたって簡単です。フルチャージしたApple Watch Ultra2でGPSログ記録をスタート。1時間後、3時間後、6時間後、9時間後、12時間後にそれぞれバッテリー残量をチェックします。

条件として、検証中に使用するのはGPSログ記録用「ウェイログ」アプリのみ。ワークアウトやマップナビゲーション等は使用なし。低電力モードは使用せず。つまり日常的に使用しているウォッチにGPS記録だけをさせ続けた場合を想定しています。

上に並んだ3枚の画像が午前9時記録開始時のもの。1枚目が通常時刻表示、2枚目がウェイログ記録画面、3枚目がバッテリー残量。移動距離ゼロ、バッテリー残量は当然100%。

午前10時、記録開始から1時間後の状態。移動距離0.54km、バッテリー残量は96%。バッテリーの消費は思いの外少なくこの時点で結構長時間使えそうな雰囲気を感じました。

正午12時、記録開始から3時間が経過。移動距離69.7km、バッテリー残量は88%。

GPSが起動している時間とバッテリー消費の関係性を計測するだけであれば、自宅に引きこもっていても結果は出そうなものですが、ログを記録するアプリによっては最小記録距離間隔や、精度しきい値の設定があり、同じ場所にじっとしている際は記録回数をつまびく機能を持っていますから、今回の検証ではなるべく実運用に近い形で長距離移動しながら計測しています。

午後3時、記録開始から6時間が経過。移動距離94km、バッテリー残量75%。

このあたりからがGPSロガーとして実用性を問われる数値になってくるかと思います。例えば家を出る時にログ記録を開始し6時間の外出なんてことは普通にあることですから、ここをクリアー出来ないようでは私的には使い物になりません。

しかし結果は想像以上に良い値で、6時間使ってバッテリー残量はまだ75%ですから「あれApple Watch Ultra2結構いけるじゃん!」と思い始めた頃です。

午後6時、記録開始から9時間が経過。移動距離148.41km、バッテリー残量は62%。

もうお分かりだと思いますが、記録開始から3時間でバッテリー残88%、6時間で75%、9時間で62%ですから、ここまでの電力消費は完全にリニアな特性です。ということはこの先12時間時点でバッテリー残50%、18時間時点でバッテリー残25%になるだろうと推測できます。

午後9時、記録開始から12時間が経過。移動距離149.1km、バッテリー残量は50%。この日の検証はこれをもって終了しました。

12時間ということはだいたい朝から晩までの行動ログが全て記録できるということですから、一眼カメラで撮影する写真へのジオタグ埋め込みが目的の私のような運用であれば、途中でWatchのバッテリーを充電しなければならないような事態は避けられそうです。12時間撮影を続けることは稀ですし、そんな時はカメラの方が先にバッテリー切れますし。

ただ更なる長時間記録が求められるシーンというのも考えられなくはありません。以前自転車で自宅から長野の実家まで走った際はもっと長い時間ペダルを漕いでいたと記憶していますし、車でキャンプなどへ出かける際も早朝出発で就寝前まで記録するような使い方は想定されます。

そういう意味では今回の検証、18時間、24時間と、もっと長い時間行えばよかったのですが、先にも書いた通りバッテリー消費の傾向は完全なリニア特性なので、12時間までのデータがあればその先はある程度想像がつきますからね、恐らく20時間くらいまでは計算通り使えるでしょう。さすがに24時間で0%と考えるのは少々乱暴で、1,2年使ってバッテリーがへたり始めたらフルチャージでも総容量の80%程度と考えるのが妥当かと思います。

今回は日常的な時計機能の裏でGPSロガーアプリのみ使い続けた場合の検証となりましたが、ここにワークアウトやマップナビゲーションなどの使用が重なれば数値はガクンと落ちる可能性は大いに考えられます。今後それらも含めた検証をするかどうかは不明ですが、ちょっと気になるのはWatchの低電力モードを使用して同検証を行った場合の結果ですね。

20時間を超えるようなログ収集が必要なケースが発生したらそちらも検証してみますかね。

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