Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

デジタル家電はこの先どうなるのか?

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All Photo by inos

年末年始に実家の長野に帰った時、父親が機種変更した ”最新タッチパネル携帯電話” を触ってみました。

モバイル端末に限らず、タッチパネル自体は随分昔からありましたが、銀行のATMや博物館の説明用端末などに使われている ”ボタン代わりに反応する”程度だったパネルセンシビリティーの概念を大きく変えたのが iPhone だったように思います。

今でこそあらゆるところでタッチパネルが使われていますが、その使い心地は様々で、原理は同じでもそれをドライブするソフトの出来次第では快適さにかなり差が出るように思います。今回触ってみた最新携帯電話では iPhone には及ばないものの、実用的にかなり良いところまで追い込んでいる印象を受けました。

私はもともと携帯電話があまり得意でないというか、各メーカーによって独自に作りこまれたクローズドなOSの造りがその昔の電子手帳や電子辞書に共通するものを感じていて、WEBへのアクセスにしても携帯専用サイトに直行してしまうあたりが受け入れられず、これまで購入した自分の携帯電話でも、電話を掛ける事とメールの送受信以外、細かな機能は使ってきませんでした。

今回触ってみた最新携帯電話でもその根本は変わっていませんでしたが、印象として、昔より難しくなった...というのが正直な感想です。機能が豊富になった分、操作性が煩雑になるのは仕方が無いのかもしれませんが、一つのツールを起動するにも色々なところからアプローチ出来るのが、便利な反面覚えにくいように感じます。モノ作りは、いかにシンプルにまとめるかが重要で、日本の企業はとかくその点が苦手なのかもしれませんね。多種多様な機能を付ける事でより多くのユーザー層をターゲットに出来る分、メーカーはそれをメリットと考えるのかもしれませんが、実際に手にしたユーザーは結果的に一部の機能しか使わなかったり、それを使うために苦労したりします。

これだけ時代が進んであらゆる事が電子デバイスで出来るようになると ”機能はユーザーが選んで追加するもの” という考えが常識になるような気がしています。”パソコン” は昔からその考え方でハードとソフトは別物として扱われてきましたが、それがTV録画をするハードディスクレコーダーだったり、デジタルカメラだったり、音楽プレーヤーだったりしても、ハード購入時には標準機能のみのソフトが付属し、オプション機能は別途ソフトを購入インストールする事で追加出来るような仕組みになると予想しています。恐らくそのソフトは各メーカー間で規格化されて、規格に適合していれば別メーカーのものもインストール可能とか...。もしかするとハード自体もカメラのレンズマウントのように規格化されて、あらゆる組み合わせが可能になるのかもしれませんね。そうなったらデジタル家電はますます面白くなりそうです。

こんなネタを書いていたところ、昨日、アメリカでは日本に先駆けてGoogleブランドの携帯電話が発売されましたね。打倒iPhoneという事のようですが、iPhoneの2倍近い高解像度ディスプレイの採用やFlashへの対応を見ると、明らかにPCサイトを意識したオンラインツールとして構成されていて、広告が打ちやすいFlashを各大手企業がどう捉えるかで、Google携帯は一気に勢いを増しそうな予感がします。恐らくAppleも今月中に次なる製品を発表するだろうと言われていますが...。

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