Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

想いはいつも写真に重ね

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All Photo by inos

16:15の約束でスケジュールを入れていたのだけれど、前の仕事の都合で17:00に変更...という名目で、慌てて新宿都庁ビル展望デッキまで駆け登りました。まさか夕日が奇麗なので45分遅れます...とも言えませんからね。

以前は45階展望デッキまでの直通エレベーターに行列が出来ていましたが、今日は運良く待ち時間ゼロでスムーズに乗れ、あっという間に絶景ポイントに到着。沢山の人がカメラ片手に窓の向こうを見ていたのが印象的で、逆に、いつもの事ながら買い物客の少ないお土産コーナーの経営が心配になります...。

夕日は分刻みで色が変わっていきますから ”本格的なカメラ” を持った人は太陽が沈んで日が暮れるまで、絶えずシャッターを切っている様子でした。あの調子だと1,000枚単位で撮っているのでしょうね。観光客のおばちゃんが「本物より随分赤く写るんですね〜」なんて話しかけると「オレンジ色のフィルターを付けているので奇麗に写るんですよ」と答えているお兄さんがいましたが、それなら夕日じゃなくても良いじゃないか?と思うのは私だけでしょうか。

そんな中に、夕日を撮りながらもそこに集まった人達の様子をノーファインダーで撮っている金髪の女性が目につきました。目の前にあるのは奇麗な夕日だけれど、そこに群がる沢山のフォトグラファーの姿もまた、彼女の目には一つのシーンとして印象に残ったのでしょう。その気持ちには凄く共感出来る部分がありました。

片手にNikonのデジタルカメラ、見ればRolleiの2眼レフカメラもちょこんと置いてあって...写真が好きなのでしょうね。私がその2眼レフカメラをじっくり見ていると「どうぞご自由に!」と言わんばかりに窓辺に置いてくれてニコニコ笑顔。気がつけばそんな私もパシャパシャと撮られていてちょっぴり恥ずかしい気分。撮るのは好きですが撮られるのは照れ臭いものです。代わりに私も彼女の事を撮らせてもらいました。カメラを向けるとすっと遠くをみて表情を作ってくれました。外人さんってカッコイイですね。

音楽は国境を越える...なんて言いますが、写真だって国境を越えられるんじゃないかとしばしば思います。彼女の目には、夕日に照らされシルエットに浮かび上がった富士山のてっぺんがどう見えたでしょうか?

 

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