Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

撮れていないかも知れませんが

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All Photo by inos

銀座のCHANEL NEXUS HALLにてエリオットアーウィットさんの写真展をやっているので足を運びました。先日開催されたCP+ではご本人によるトークショーも行われたと聞いていますから、その前後であればお会いする事も夢ではなかったでしょうが、さすがに日が開いてしまいましたから今日の会場にご本人はいらっしゃいませんでした。

日本人のファンが多いというだけあって、CHANELという ”足を踏み入れ辛い” 会場にもかかわらず、想像以上の来客数でした。順路通りに進んでいくと最後に待っているのが本人のコメントを交えたビデオ上映なのですが、その中で彼が言う嫌いなものに ”Photoshop” を挙げていたのが印象的でした。彼が築いてきた歴史を思えば当然といえば当然の答えですが、近頃のデジタルカメラはシャッターチャンスを1秒遡って好きなコマを後から決められる!なんてのがあるそうですが、そういった道具は彼の目にどう映るのでしょうか。

せっかく銀座まで行ったのですから皇居周辺も含めLeica IIIfのテストも兼ねて写真散歩をしてきました。普段はすっかりデジタルに慣れていましたから、久しぶりにフィルムのフルマニュアル機を使うと気持ちが引き締まると同時に、”シャッターを押す目的” みたいなものを考えますね。デジタルなら同じようなシーンを5枚くらい撮っておいて後で選んだりする事も珍しくないですが、フィルムではそんな無駄遣いは出来ませんし、第一、全てがマニュアル操作ですからフィルムを巻き上げたり絞りやシャッター速度を合わせ直したりしているうちに目の前の状況はどんどん変化してしまいます。シャッターチャンスは一度きり...という緊張感がデジタル以上のモチベーションに繋がりますね。

そして夢中になってシャッターを切っていたら突然巻き上げ不能に...。フィルムカウンターを見れば既に36の位置。久しぶりに味わったこの ”限りある枚数”。デジタルに慣れ過ぎて、写真を撮る時のペース配分は完全に狂ってしまっていました。だからこそまた撮りたくなる...。楽しいですね。

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