ファッションに特別敏感ではありませんし、ましてコーディネートのセンスなど欠片もない私ですから、自分を着飾る事に関しては絶対的に何かが欠落しているとの認識はありますが、人のそれを見たり聞いたりしてそこに美を感じるほうのセンスに関しては人並みくらいには持ち合わせていると思います。

スナップ写真というのはそんな私を育てるのに良いテーマだったと思っていますし今もこれからも課題の一つだと思っています。ココぞという場所や瞬間を見極める能力や、何でもないような事に人の10倍感動する感受性は、モノを作るための技術を習得する以上に身に着ける事が難しいですし、それが無ければ知識や技術を持っていても使い道がありません。

スナップ撮影ってうまい事その順番で能力が要求されるので、写真を撮るうえで必要とされる ”いろは” がおのずと身につく気がします。勿論、スタジオでモデル撮影でもするならストロボの使いこなしとか、天体を撮るなら赤道儀に関する知識が問われますが、それらは必要になったら学べば良い話ですね。

知識や技術や道具というのは何かを形にしたいと思って初めて必要とされる手段。もっと重要なのはハッと思うような瞬間を見つけに足を運ぶこと。そう思います。