Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

天気が悪い日は素材の準備

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All Photo by inos

diary4772 diary4773

昨日今日といまいち天気が優れないので、こんなチャンスを逃す手はないとばかりにフラットフレームの撮影を行いました。

フラットフレームと言ってもあまり一般的ではないかもしれませんが、簡単に言うとレンズの周辺光量補正用フレームですね。カメラ用レンズは例えどんな高級レンズであっても多少の収差や光量落ちは発生するものですが、一般的なスナップ撮影などではそれ程気にする事なく使えるレベルにあるのが現代設計のモデル。どうしても補正が必要な場合にも撮影後のレタッチ段階でフィルター処理すればほとんどのケースはクリアー出来るはずです。

しかし微妙なグラデーションを大事にするような撮影では更に正確な補正が必要になる場合もあるわけでして、そんな時はこのフラットフレームを実際の機材構成で撮影しておく事でレタッチ段階の補正を適切に行えるというわけです。

今日は補正以前にフラットフレームの作成方法について。実はこれは私も未だに正確な撮影方法を確立出来ずにおりますから手探りです。フラットフレームはとにかく均一な光を撮影する事が条件でして、今回は悪天候を利用して曇り空を撮影しました。勿論ただ空を撮ってしまうと雲のムラがそのまま写ってしまいますから、レンズフードにトレシングペーパーを重ねて光の均一化を図ります。それからパソコンの液晶ディスプレイも同じくトレシングペーパー越しに撮っています。どちらを使うかは結果次第ですね。液晶ディスプレイも場所によって色ムラがあったりするものですから本来であればライトボックス等を撮影するのが良いような気がします。勿論この手の光源を撮る時は環境光は真っ暗にしてからです。

今回私は天体撮影後の補正用としてこれらを使おうと考えていますから、実際の撮影を想定すると絞りはF2〜F4くらいが現実的、勿論フォーカスは無限遠固定です。撮影後の結果は下のような感じでして、開放F2が最も光量落ちが激しいのに対してF2.8とF4はヒストグラムを見てもほとんど差は無いと言えそうです。逆にF4でも結構光量落ちしているんだという実感も...。

とりあえずこれで簡易的なフラットフレームが準備できましたから、今度はこれを使って実際に補正してみようかと。

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