Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

多くのプロが集まった場所

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All Photo by inos

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本日はトータル7時間にも及ぶセミナーに参加。渋谷ヒカリエホールで開催されたAdobe & Commercial Photo 主催のDIGITAL PHOTO & DESIGN 2016。

私も仕事柄、常々こうしたセミナーの講師をさせて頂いたり、お声かけ頂き参加させて頂く事が多いのですが、ここまで大規模且つ長時間に及ぶイベントというのはなかなか経験がありません。午前11時から夕方18:30までずっとセミナーですからね。しかもメイン開場は500人オーバーのホール満席で、併設されたもう一つの開場でも別のセミナーが行われています。また、場外には機器展示コーナーもあり各メーカーさんがハンズオンを行っています。いった今日1日のセミナーだけでいったいどれだけの人が参加したのでしょう。

PHOTO & DESIGNですから主に広告媒体向けプロフォトワークフローに関する内容、フォトセッション、デバイスセッション、レタッチセッション、Photoshop/Lightroom セッションの4部構成で、並行してベーシックセッションとライティングセッションがそれぞれ2部構成で行われ、途中にはランチセッションなる究極の時間割が導入され、お弁当を食べながらも尚セミナーが続けられるスケジュール構成。さすがに私はお昼だけは外に食べに行きましたけれど...。下の写真はセッション終わりで休憩中の図。

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それぞれのセッションに見る映像表現へのアプローチは様々、最新のデジタルカメラを使って「ほら凄い解像度でしょ」みたいに相変わらず機器のスペック的な事を訴えるアーティスト(勿論それを使いこなせているところがプロなんですが)や、あくまでアプリケーションの機能紹介に重点を置くアーティスト、作品作りの注意点などを語るアーティストなど、聴いている我々の興味の有無に関わらず自分とは異なる着眼点でアウトプットに繋げているところから学ぶ事は多いです。

中でも一番面白くもあり感心させられたのが ”こびとのくつ株式会社” 代表取締役である工藤美樹さんという方のセッション。レタッチャーという専門職はビデオ業界で私のようにワークフローに携わる人からすると今日のセミナーで一番身近に感じたという事もありますが、説明の仕方、内容の濃さ、講師としての姿勢、聞き手の感心の引き方、全てにおいてスタンディングオベーションに値するくらい素晴らしかったです。それからすると普段の私などまだまだだと反省。

現在はNHK ”にっぽんプレミアム” の夏バージョンポスターを制作中との事でしたが本日は既に公開されている春バージョンに関するワークフローをデモしてくれました。高解像度且つ合成レイヤー数が多いので1ファイル45GBくらいとおっしゃっていましたが、本日はそれでもデモ環境に合わせて35GB程度までダウンサイジングして持参されていました。桜の花びら1枚ずつ合成と言っていましたからざっと見ただけでも数百レイヤー。それをPhotoshopのスマートオブジェクトで扱えば45GBになりますね。

しかもアウトプットの画角に合わせてレイアウト変更を行うと言っていましたから気が遠くなる作業です。ポスター向けの縦位置とか、テレビ向けの16:9とか、WEBのヘッダーとか、見る人の視点の移動を用途に応じてコントロールしないといけない為、それを花びらのレイアウトを工夫する事で実現しているのです。合成の馴染ませ方もとても勉強になりました。

いつかこういう人と一緒に仕事がしてみたい...そんなふうに思えるセミナーでした。ひとまず今日覚えた事は今日のうちに復習ですね。

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