マチの狭い鞄には入らないという理由で平日はSONY RX1を持ち出すことは少なく、FUJIFILM X100Sがメインカメラになっていますが、気持ちと持ち物スペースに余裕のある休日はせっかくなのでRX1を使うようにしています。

昨日の御苑ではRX1のバッテリー残量を気にしつつ、普段はあまり撮らないようなネイチャーフォト的な画をあえて撮影しておきました。現像用のテストピースのようなものですね。

RAW撮影と言えども標準ISOから外れた撮影ではハイライトとシャドーのバランスが崩れるため、一般的には低感度にするとハイライトが影響を受け、高感度にすればシャドーが影響を受ける傾向がありますが、RX1の場合は標準感度のISO100でも露出オーバーで撮ると現像段階で元に戻してもカラーバランスが崩れて若干おかしな画になりがちです。シャドー部のノイズが潰れすぎない前提ではありますが、いたずらにプラス補正をしすぎない撮影がコツのようです。

今回はそんなわけでシャドーからミッドトーンまでの反応を見るために、-1/3補正で若干アンダー撮影したコマをHDR方向で現像してみました。HDRと言ってもいつものように1枚のRAWデータからの現像ですからなんちゃってですけれど．．．。

こういう画ですからS/Nの判断はし難いですが、いまふうに言うとオリジナルデータは「4K」を飛び越えて「6K」の画ですから情報量は凄いですね。この程度の露出で撮っておけば現像段階でディテールの再現も柔軟に対応出来る事がわかりました。