Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

多分今だけの悩み

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All Photo by inos

この写真何か変だと思いますよね? いえ、フィルムルックな感じは私の色作りの好みなのでここでは置いておくとして、建物から何から全てがピサの斜塔のように斜めっている。もっと言えばただ斜めなだけでなく弧を描くように曲がってしまっている。

そう、これがα7シリーズ最大のウィークポイントだと思っています。所謂「CMOS歪み」とか「ローリングシャッター現象」とか「コンニャク現象」と呼ばれるヤツですね。

勿論こうならないような撮り方も出来るのですが、α7RIIにおいては静止画撮影時「サイレントシャッター」機能を使用していたり、動画撮影をする場合にこの発生率が高くなります。動画撮影時はどうにも回避できませんが、静止画撮影時はサイレントシャッターではなくちゃんとメカシャッターで撮影すれば基本的には発生しません。だからサイレントシャッター機能はON/OFF出来るようになっているのです。

原因としては、CMOSセンサーは原理的にセンサーの左上から1ラインずつスキャンして撮像するため、動きの速いものを撮影すると画面の上からスキャンが始まり下の方までスキャンする頃には被写体が動いてしまっている為、画面内で斜めに写ってしまうという理屈。

上の写真の場合は私が歩きながら撮影している為、カメラが大きく左右に動いたのでしょうね。つまり流し撮りに似た状態でシャッターを切ってしまったので景色全体が斜めになっている...というわけ。

スナップ撮影は目の前の出来事を咄嗟に写しますから、いちいちサイレントシャッターのON/OFFとかしていられないのでこういう事が起きるんですよね。ちなみにα9ではサイレントシャッターでもこのような事はほぼ発生しないようです。あちらはセンサーのスキャンスピードがα7の20倍と言われていますから気にならないレベルなんでしょうね。あと原理的に高画素センサーのほうがより顕著に発生するでしょうから7RIIのソレが気になるのは当然なわけで...。多分この悩みはこの先2,3年くらいだけのもので、いずれ安価なカメラでもセンサー読み出し速度が向上し「そんな事もあったねぇ」なんて時代になるんでしょうね。

あと、どうでも良い事ですがαシリーズのボディ前面にあるロゴ、「SONY」や「7R」は良いとしても「α」って主張が強すぎますよね。「α」ロゴは取っ払ってそこに小さく「7R」とだけ」書かれていればだいぶすっきりすると思うのだけれど。そういうところがビジネス優先の日本人的センスというか、Leicaに追いつけないところですね。LeicaのMシリーズはロゴありモデルと無しモデルの2つが発売されますからね。

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