Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

受信感度テスト中

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diary5362 diary5363

FPVによる空撮。話だけ聞けば、飛行中の映像を見ながら飛ばせるなんて楽しそう...とか、さぞ思い通りに飛ばせるんだろう...とか想像すると思いますが、実際はなかなかそう簡単な話ではありません。

飛行テクニックもさることながら、有視界飛行と画面を見ながらの飛行を咄嗟に切り替える難しさなど、やってみて分かる事も少なくありません。私が今回アマチュア無線で開局した5.8GHz帯FPVの一番の課題は電波の受信ムラです。

ご家庭で聞いているAMラジオで使用される周波数がkHz帯、FMラジオがその1000倍のMHz帯(といっても90MHz以下)、数年前に話題になった携帯電話やスマートフォンのプラチナバンドがこのMHz帯のうち700〜900MHz位。それでも1.2GHz帯に比べれば電波が回り込むから市街地で繋がりやすい! なんて謳い文句でした。

近年ラジコン制御に使われているのがMHzの更に1000倍のGHz帯のうち2.4GHz。これはWi-Fiの周波数と同じですから良く知られています。そして私がFPVに使用するのが更にその2倍の5.8GHzです。

周波数は高くなればなるほど光に近い特性となり、指向性が強く障害物に弱くなります。そう5.8GHz FPVは障害物にめっぽう弱い!。どれくらい弱いかというと、見通しの良い環境が前提として、自分から機体が遠ざかっていく時は平気でも、そろそろ引き返そうとくるっとUターンした途端に映像がノイズだらけ。これは機体後方にアンテナが位置するためUターンして機体の前後が入れ替わるとアンテナと私の間で自分自身のカメラやスキッドが障害物となりそれだけで映像が乱れるのです。一瞬なら良いですが条件が悪いとそのまま映像が乱れっぱなしという状態になり、有視界飛行が難しい距離まで飛ばしていた時は致命的になります。こればっかりは高周波を使う以上は仕方がないですね。周波数を下げれば障害物による影響は減りますがその分アンテナが大きくなりますからトレードオフです。

さてそこで考えるのが5.8GHzでもなるべく効率良く電波を受信出来るようなアンテナ。送受信機に付属するポールアンテナは必要最小限の性能のようですから、まずは指向性に優れるリーフアンテナを試します。上の写真のキノコ2本がそれですが、この中身は通称クローバーアンテナですね。

本日小雨の合間を狙ってテスト飛行を実施。確かにポールアンテナよりも指向性が広くなり、あらゆる角度で安定した受信になりました(と言っても驚くほどの変化ではないです)。それでも受信モニターのダイバーシティLEDを見ていると頻繁にポールアンテナに切り替わる場面もありましたからリーフアンテナが苦手とする条件もあるようです。しばらくこれで様子を見て実用上問題があるようなら次なる手段を考えます。趣味というのはこういう試行錯誤が楽しいですね。

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