Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ジャパンドローン展で気になったもの

, …
By
All Photo by inos

本日より幕張メッセで始まったジャパンドローン展。以前は私もユーザー目線で見に行っていましたが、ここ数年は説明員として参加しております。

そんなわけであまり多くのブースを見ている時間はありませんので場内で目立っていたいくつかの展示物をご紹介。トップバッターはこちらの巨大ドローン。どこの国だったか忘れましたが世界的には既に友人飛行を実現したドローンが存在します。この機体はそのうちの一つ。

自動制御によるドローンの安定性が今のように安定していればそこに人を乗せるアイデアは誰でも思いつくはず。ハイ、形にしてみました!というわけですね。ちょっと乗ってみたいですが安全性はどの程度確保されているのでしょうね?

ドローンのメリットでありデメリットでもあるのが ”電動” という点。モーターとバッテリーの進化が今のドローンを確立したのは間違いないですが、逆手に取るとバッテリーが切れ駆動力を失えば飛行を続けられないというのがドローンの弱みでもあります。エンジンならガソリンを補充すればすぐに飛べますがバッテリーは瞬間的には充電できませんからね、その点は公道を走るEVカーにも共通しますが。

そこでドローン業界で特に長距離飛行を求められるケースで注目されるのがVTOL型と呼ばれる、飛行機とヘリコプターの中間的存在。垂直上昇はヘリコプターのように、水平飛行は大きな翼を利用し飛行機のように。

しかしそれとて動力はバッテリーですから、マルチコプターよりは長距離飛行ができますがエンジンのようにはいきません。会場の所々で目にしたり聞こえてきたりしたのはバッテリーに変わる動力源である水素燃料。現時点で国内ではこうしたバイオマスを利用した動力での飛行は正式に許可されていないと聞きますが、近年流行りのSDG’sの観点からすれば今後注目を浴びるのは自然でしょうね。

私的にちょっと親近感を覚えたのがこちらO.S.PROFESSIONALのブース。

ラジコン飛行機やヘリのエンジン機を触った事がある人なら誰もが知る模型用エンジンメーカーですね。まあそちらはO.S.ENGINEというメーカー名ですが、おそらくO.S.PROFESSIONALはそのO.S.ENGINE社が産業向けに展開する新たなブランド名なんでしょう。実際スタッフの方に話を聞いたところO.S.ENGINE社で間違いありませんでした。

O.S.PROFESSIONALブースの注目はこちら。O.S.ブランドのドローンは機体そのものよりもその動力源が素晴らしいのです。得意のエンジン技術を使ったハイブリッド機。何がハイブリッドかって、エンジンで発電し、機体に搭載するバッテリーを飛行中に充電。飛行のための動力はあくまでモーターですが、発電機を搭載しているのでバッテリーの持ち出し電力を最小限にできるというわけです。これオモシロイじゃないですか!

バッテリーを搭載しているということは万一発電量が間に合わなかっった場合にも急にモーターが止まることはなく冗長性も確保。心配になるのは発電量よりも放電量が多く続いた場合は墜落しないのか?という点ですが、考えてみれば普通のドローンは発電機を搭載せずバッテリーだけで駆動しているわけですから、極端な話エンジンが止まってしまうような事があっても普通のドローンとしては機能するという事。

こちらが心臓部のレンジエクステンダーと呼ばれる発電装置。エンジンはグロー燃料ではなくガソリン仕様なので燃料代も経済的。おそらくこれを使う最大のデメリットはエンジン音がうるさい事くらいでしょうね。ラジコン飛行機やヘリなら普通なんですが、今のドローンは皆静かですから比較論になったら不利というくらいの...。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)