フォーカスを手前に置くか奥に置くかで悩む事はなく、咄嗟に構えて絞りを開放にセット、こういう時はやっぱり50mm付近の標準レンズは使いやすいですね。35mmではパースがつきすぎてピンを置いた遠景が小さくなり過ぎ、フォーカスアウトさせた手前が強調されすぎてしまいます。私が50mmを使ったということはおのずとカメラはX100S with TCL-X100。

横断歩道をオシャレな女の子が歩いてきてくれたらとか、犬の散歩のご婦人がフレーミング出来たらとか、自転車に乗ったメッセンジャーのお兄ちゃんもあの車のほうを見ていてくれたらその背中も入れたのにとか、色々イメージは膨らみますが、この場で連続的に撮った3枚の中ではこのコマが一番すっきりしていて見せたいものがはっきり出ていました。自転車をフレーミングしたものは車より自転車が目立ってしまって視点が落ちつきませんでした。

スナップ写真って正解はありませんが、そこに物語を作ろうと思うと時の運をどう味方につけるか咄嗟の判断が強いられますね。ここが三脚で撮る写真との一番の違いだと思います。やっぱり私はスナップが好きです。