Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

今度はこうきましたか

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diary5767

昨日からラスベガスで始まったNAB。今年もBlackmagicさん、怒涛の新製品発表でもはや開いた口が塞がりません。映画/CM/放送といったプロ用機器の展示会ですから、ある程度の技術革新は想定しているわけですが、毎年の事ながらBlackmagicさんはその上を乗り越えてくる感じです。

DavinciResolve12のリリースや、4Kカメラの新製品はマニアック且つ仕事の話に偏ってしまうので、ここで取り上げるのは遊びでも使えそうな ”Micro Cinema Camera” なるオモチャのようなカメラについて。一言で語れば、今後マルチコプターによる空撮はこれで決まり!じゃないかと。

勿論Phantomに積むには大きく重いですし、一眼レフのフルサイズセンサーを望む人にはSupaer16mmセンサーは少々小ぶりと感じるかもしれませんが、このカメラの特徴は何と言ってもグローバルシャッターの搭載とPWM/S.Bus対応!

CMOSセンサー特有の画像歪みは、振動の多いマルチコプターではこんにゃく現象として現れますが、グローバルシャッターの搭載にて一気に解決。これまで高級なCinemaカメラにしか搭載されていなかった機能をこのクラスのプロダクツに投入してきたのは明らかにマルチコプターによる空撮を意識しての事。

さらに驚くのはPWM/S.Bus対応というジャンルを超えた規格の投入。映像業界でいうところのS.Busではなくここで言う所のPWM/S.Busは、まさにラジコン用レシーバー周りで良く聞く規格。そう、まさにPWMはサーボコントロールですし、S.BusはFutabaのアレです。私がこの製品に驚いたのは性能より何より、映像機器メーカーがよくぞそこまでホビーの事を研究したなと!

つまりこのカメラはラジコン用プロポの遠隔操作で絞りやフォーカス等のカメラコントロールが出来るという事。近頃のプロポは28chなんてとんでもないチャンネル数のモデルも有りますから一人で飛行とカメラコントロールを行うのも良し、また2台のプロポを使用して1台で飛行をさせ2台目のプロポでカメラコントロールをするという2人体制での撮影も良し。

そういう意味でこれまで一眼レフやNEXクラスのカメラで空撮をしていた撮影クルーは飛びついてしまうんじゃないかと思いますね。まして、マイクロフォーサーズレンズが使用可能であり、収録はCinema DNG RAWとProRes.だというのですから、13Stopというダイナミックレンジを味方に付けてプロの現場で大活躍となりそうな予感。

残念なのはグローバルシャッターが30FPSまでで60FPSに未対応なところと、解像度もFull HDどまりという所くらいでしょうか。これで12万円台とはなかなかいいところ突いてきますね。

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