Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

子供より不利な大人だから

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All Photo by inos

diary6089

今日明日は銀座で新型シネマカメラの発表イベントをお手伝いしており、撮影からフィニッシングまでのワークフローを説明しています。私も本来は教える立場の人ではなかったので説明が上手いほうではないと思うのですが、熱心に聞いてくださる方が多く大変感謝しています。

最近では幕張メッセや東京ビッグサイトで開催されるような大きなイベントでなくても、映像機器メーカーやシステムインテグレーションを得意とする企業主催の数百人規模セミナーにおいても新技術や規格に対する参加者の感心が高まりつつあります。現代の映像制作ワークフローは本当に複雑になりましたから、日々幅広いジャンルにアンテナを向けていないと直ぐに浦島太郎になってしまいます。メーカーもユーザーも全力投球ですよね。

現状維持で良い。なんて生温い事を言っていたら数年後には仕事として成立しなくなると言っても過言ではないくらいですね。

一昔前なら、カメラマンは撮影の事を知っていればそれなりに仕事として成立しましたし、編集担当者は貰った素材を繋ぎ合わせればそれが仕事として認められましたが、今の編集担当者は、カメラの事、それもシネマカメラ、放送用カメラ、スチルカメラ、ウェアラブルカメラとあらゆるジャンルのカメラを理解していないといけませんし、編集ソフト、カラーグレーディングソフト、コンポジットソフト、各種プラグインソフト、を使いこなせなければ仕事になりません。勿論そこに用いるコンピューターの知識、ディスプレイの知識、カラーマネージメントの知識、放送規格、デジタルシネマ規格、ネット配信規格、各種ビデオコーデックの優位性等も知っておく必要があります。

それらの組み合わせを仕事の内容に合わせて日々切り替えながら使い分けるわけですから、誰にでも簡単に理解出来、頭の中に描いた結果を導き出すのが容易ではないのは当然ですね。

例えば昨日発売されたAppleさんの新型iMac。いよいよ4K Retinaディスプレイ搭載で「これは4K編集にピッタリ!」と喜び勇んで手を出してしまうと思わぬ落とし穴が待っている事になりますね。DCI P3カラースペースフルカバーとされるディスプレイですから、その環境で放送用完パケなど作ってしまったら色管理が面倒な事に...。アプリケーションが対応しているからOKという簡単な問題ではありませんね。

私も誰かそういったマニアックな話をしてくれる人がいたら是非セミナーにでも参加して教えて欲しいくらい...。子供の頃って誰かに聞けば教えてくれるのが当たり前だと思っていましたが、大人って黙っていたら誰も教えてはくれませんからね。聞ける時は恥ずかしがらずバカになりきって聞く、でもそれ以前に先ずは自分から意見してみる。情報は開示したところに集まってくる...そんな事を最近感じます。

ひとまず明日も全力、私が教えられるノウハウは出し惜しみ無くお話します。そして来月に迫ったInter BEEにはもう一回り大きくなった私を見せられるよう日々勉強に励みます...。

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