今年中の仕上がりは難しいかも...と考えていた「Wood Eggスピーカー」が想像以上に早く出来上がって本日我が家にやってきました。どうですかこの存在感!
新潟にあるmaple工房さんの手によって一つ一つ手作業で仕上げられています。基本的にはブビンガとハードメイプルの無垢材を使用していますが、無垢はとにかく湿度の影響を受けやすい...。私が以前桜の無垢で製作したスピーカーは1年後に約1%くらいサイズが変わりました。そこでこのエンクロージャーは無垢材を一口サイズのパイナップル状にカットして、それらを16個組み合わせて輪っかを作り、その輪っかを何段も積み上げてプレス。旋盤により削り出して卵形の造形を作るという手間のかかりよう。塗装も8工程も行っているのだとか...。見事としか言いようの無い仕上がり。
しかも私はバスレフ型エンクロージャーとするためダクトを設けたわけですが、その位置がユニットの真後ろ(玉子の頂点)。この場所って実はかなり作業がし辛い位置ですよね。スピーカーユニットが小さいのでフロントから手を入れてアクセスするにも一番奥ですし、なによりここに加工をしてしまったら二度と旋盤は使えなくなるでしょうから一発勝負というか...。ダクトはそこに約9cmの長さでオーダーさせて頂きました。ポートの共振周波数は70〜75Hzあたりの計算です。
今回使用したユニットはParc AudioのDCU-F101W2。これまで私が扱ったユニットの中では最小口径の8cm。それでいて音を出してみてビックリ、8cmでこんなに低域頑張れるんだ!と。ウッドコーンなので紙とも金属とも違う独特の響き方をするユニットですね。何よりフルレンジユニットの定位感を再認識です。これまでもフルレンジユニットは何種類か使ってきましたが一番気持ちよく定位しているかもしれません。やはりエンクロージャーの形状が関係していそうですね。
音楽鑑賞は半分が音を聞いて満足するもの、後の半分は所有欲みたいなところがありますが、このスピーカーの満足度は相当なものですね。芸術の秋は終わってしまいましたが、冬の夜は長いですからね。近所迷惑にならない程度にこの音を楽しみます。
製作の様子
http://blogs.yahoo.co.jp/kobomaple/4768730.html
http://blogs.yahoo.co.jp/kobomaple/4780962.html
こんにちは。
かっこいい形ですね。
8㎝ユニットで心地良い低音を出すのは、バックロード形を想像しますが、
卵形だとキャビネット内部の定在波の影響もなく、なだらかに膨張してダクトに集まるときに
加速しながら密度を上げて勢いよく出ると思うので、
バックロードみたいにスピード感が犠牲にならないんでしょうね。
部屋の角部に置いて反射をうまく使えば、更に音の厚みが出るんだろうなと想像してます。
文章で書くと難しいですが、専用スタンドも含めた見た目の存在感だけでもすごいと思います。
うちにもサンタさんに持って来て欲しいものです。。。
Thunderbirdさん
バックロードホーンは私もいつかチャレンジしたいと思ってます。大きくなってしまうので先に場所を準備しないといけませんね。基本は小さい物好きです。
ウッドコーンの響きはなかなか不思議なものがあります。どちらかというとペーパーコーンのFOSTEX FE103みたいです。ソースを選ぶ事は確かですね。弦楽器みたいなのは存在感が増しますが、TVの音声などを出すと派手な感じがします。
いずれにしても昔のソースを端から聴く事になる事は間違いないですね笑