Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

うとうとしながらも聞き続けた恒例のカンファレンス

By
All Photo by inos

日本時間の深夜2時から薄明の4時まで続いたWWDC。私のように新型MacBookProの発表を心待ちにしていた人にとっては拍子抜けだったかもしれませんが、考えてみればこれは開発者向けカンファレンスだからしてソフトウェアの技術公開がメインとなるのは当然でしたね。iOSにmacOSにwatchOSにtvOSですか...。

私の個人的意見としては、正直Apple WatchはiPhone無しに通信出来るようにならなければ半人前でありそれ故必要に迫られないし、iPhoneだって考えられる仕組みや機能は飽和状態、この上何が必要ですか?の問いにサイズやカラーにバリエーションを持たせる解は ”進化” とは別次元の好みの範疇。Macにsiriを搭載し声で動くコンピューターに仕上げるならキーボードは不要な未来が想像され、つまるところそれはiPhoneやiPadと何が違うのか?という疑問にたどり着く...。

ワクワクするようなハードウェアが発表されなかった為ふてくされているわけではありません。ただいつになく退屈な2時間に感じられ、iPhoneのメッセージ機能でフォントサイズが変えられるとかアニメーションが使えるようになると言われても、それにより明日からの生活が豊かになる気がしませんし、ミッキーマウスのキャラクターが時刻を教えてくれると言われても、それはむしろディズニーが発表するような内容であり、少なくともソフトやハードを作るメーカーが技術の一部として胸を張る事ではないと感じました。

Appleさんもいよいよ次のステップを踏み出せずに躊躇している感が否めなくなってきました。これまで ”我が道を行く!” というポリシーでマイペースに進み続けたAppleさんが徐々にソフトウェアのプラットフォームをオープンにし、サードパーティの開発者が参加出来るよう仕組みを変えてきている点からもそんな一面が伺えます。もしかすると今回のプレゼンテーションの中でこのオープンプラットフォームが一番大きな一歩だったのではないかとすら思えるくらいです。今後の開発はAppleさんだけではなく、それを取り巻く多くの企業や個人を見方につけて...という。

それから大きな話題になる事なく地味に発表された「Apple File System (APFS)」なる新しいファイルシステム。今後のmacOSではこのAPFSが取り入れられる方向のようで、Windowsとの共存やシステム構築の観点からするとややこしい話が待ち受けていそうですね。NTFSやらHFS+やら面倒な互換話はexFATの登場でようやく楽になったと思っていたのですが...。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)