Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

さて今後どれくらい実用になるでしょう

By
All Photo by inos

昨日紹介したマウントアダプター、今日は少し応用編。SONY E-Mountはそのフランジバックの短さゆえ他社製レンズを取り付けるのに有利という事を前提に、それであればマウントアダプターをただの筒にしておくのは勿体無い!と考えるのがサードパーティーメーカー。カメラボディより先に購入しておいたのはTECHART製Leica Mレンズ用AFマウントアダプター。以前の日記でもこのアダプターについて少しだけ触れていますが、いよいよボディ装着の日がやってきたので改めて取り上げてみる事にします。

LM-EA7という型番で販売されている特殊なアダプターは上の写真左手前のプラスチックの四角い塊と一体となった輪っか。形状こそ特徴的ですがぱっと見は一般的なマウントアダプターです。ボディ側がSONY E-Mount、レンズ側がLeica M-Mountになっているためα7RIIに取り付けた場合は世の中のM-Mountレンズがαで使えるようになります。

ただ、このアダプターの場合は黒い四角い部分にモーターが内蔵されておりマウント部が伸縮する機構を持っていて、装着したあらゆるレンズをオートフォーカス化する事が出来るのです。

今回は見た目にも分かりやすいようシルバーボディのLeica Summaron 35mm F3.5(L-Mount)をL-Mリングを介してLM-EA7に装着してみました。レンズはシリアル番号から検索すると50年以上前に製造されたもので勿論マニュアルレンズ。しかしそんなレンズでもこのアダプター経由で装着すれば伸縮機構によってオートフォーカスで使えるのです。

ただし条件があって、SONY製カメラでも像面位相差センサーを搭載しているボディに限られますから、現時点ではα7RII、α7II、α6300、α6500といったところでしょうか。そしてカメラ側のメニューも「AFシステム」→「位相差AF」、「シャッター半押しAEL」→「切」の2つは最低限設定する必要があるようです。(試しにコントラストAFに切り替えて動作させてみましたが全く合焦しませんでした。)

身の回りの物に向け何度かフォーカスさせてみたところ、最新の超音波モーター駆動のレンズ程機敏には動きませんが、20年くらい前のAFレンズ並には動きます。ジー、ジー、っという音も丁度その当時のレンズのよう。

そしてこのLM-EA7が今風だなぁと感じるのは何とBluetoothでスマートフォンと接続できる点。普段はそんな接続をする必要などない(と思う)のですが主にファームウェアのアップデート用にiPhone/Androidと接続します。それから私はまだ試せていないのですがこのアダプターには10本分のレンズデータが登録できるようで、恐らく電子接点を使ってボディ側に情報を送る事で、撮影データにレンズ情報が記録できるのではないかと...。しかしその10本のレンズデータはどうやって登録して、実際にレンズ交換をしたらどうやってデータを切り替えるのだろう...。そんなところがまだ不明です。

それから撮影モードはマニュアル or 絞り優先モードのみで、私としてはその2つしか使わないので丁度良いのですが、露出の決定がややこしいですね。それに関しては追々調査するとします。

さて、機能面だけ見たら超便利と言わざるを得ないアダプター、形状面ではやや使いづらいところがあって、やはりその黒いプラスチックの出っ張りが邪魔になってカメラをホールドしにくい、またその出っ張りがアゴのように飛び出ているので卓上にカメラを置くとアゴが当たってカメラが上を向いてしまう...。前者に関しては慣れるしかないですが、後者に関してはカメラ本体をGARIZのケースに入れる事で丁度ぴったりくらいでアゴが当たらなくなります。それが下の図。

1日では紹介しきれませんが、LM-EA7はライカM-Mountにとどまらずアダプター2重掛けで昨日の日記に掲載した全てのレンズをAFで使えるようになります。まさかこれまでストックしてあったレンズ資産が今ごろになって活かせる日が来るとは思いませんでしたね。ありがとうE-Mount。

コメントを残す

*
*
* (公開されません)