Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

小さい秋を見つける旅(2)

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All Photo by inos

華厳の滝と聞くと私は真っ先に ”自殺の名所” を連想してしまうのですが、実際はそれほど多発する場所ではないようです。私が小学生の頃だったでしょうか、心霊写真やスポットが話題になった時代がありそこに華厳の滝が出てきた記憶が今の先入観に繋がっているのだと思います。

さて、日本一とは聞いていましたがこのダイナミックな景色は壮観ですね。前日が雨だったらからか水量も多めで大迫力でした。この美しい滝、私としては初めて見る景色。しかし初めてでは無いような気がするのは近年当たり前のように利用されるGoogleMapのストリートビューが原因ですね。あれを見ているとさも現地に行ったような気になってしまいます。最近の老化した私の頭の中は現実とバーチャルが区別できなくなってきているのだと思います。

写真に撮ったところでその全てを、ましてゴーっという音や風に乗って飛んでくる水しぶきまでを伝え切れるはずもありませんが、皆カメラ片手に真剣になってしまうのも頷けます。目の前の非日常的な現実をなんとか残しておきたいという気持ち。いや、単なるインスタ映えというやつですか?

こんなふうに写真を撮るのは楽しいですしそれが普段見られないような対象なら尚更ですが、いつもそればかりに集中してしまって自分の目でしっかり見て記憶に残す事が疎かになるのもまた事実です。だから今回私は意識してこの目で見る時間を大切にしました。

カメラの性能がどんどん向上してやがて今回撮った写真が時代に取り残されるような日が来ても、記憶の中の滝はいつだって少しだけ鮮明でいられるように。

 

え、華厳の滝ってこんな真横まで行けるの?と勘違いされそうですが、展望台脇の手の届きそうな距離に別の滝もあったりして、それだけでも結構な迫力です。横からの写真はそちらを撮ったもの。

そうそう、展望台と言えばここには滝を見下ろすように設置された展望台と、見上げる位置に設置された展望台の2つがあるんですね。下から見上げるには数百円の料金が掛かりますが、まさかエレベーターで降りていくの?というギャップも面白かったりします。

この後駐車場に移動しようと歩いていると、気さくなおじさんが「ちょっと飲んでいって!」と松茸スープを小さな紙コップで手渡してくれました。これがとても美味しかった! きっとインスタントな松茸のお吸い物と同じなんだろうとは思いましたが、お腹が空いていたこともあり飲み干す前に商品を手渡し購入。調子にのったおじさんは「しいたけスープも飲んでみて!」と続けざまに渡してくれましたが、流石にそれは順番が逆というもの。松茸の後じゃね。

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