東京の小学生は遠足で行くらしいですが私としてはここも人生初めて。日光東照宮。

到着が11時くらいになったので周辺の道路は大渋滞。それでもGoogle Mapによる渋滞表示付きナビに道案内を任せたら「ここは一般車が走っちゃいけないんじゃないか？」という細道を抜け、驚くことに参道横付けみたいな敷地内のスペースに駐車できました。

係りのおじさんに聞いたらここが一番近い穴場だと言われました。他の車は満車の駐車場を先頭に長蛇の列になっておりいったいいつ入れるのか？みたいな状況だったので今回はGoogle Mapナビを信用したのが幸いでしたね。時々おかしなルート案内をすることもありますから信用しすぎると痛い目にあいますけど！

 

駐車場が満車ならお参りをする観光客も当然多く敷地内の自由度が低いのは予想通りでしたが、チケット売り場は大変な人でごった返していましたね。私が行ったときはまだ少なくて3列30人程度でしたが、帰る頃になったらその列が100メートルくらいに伸びていて、後ろのほうの人は嫌気がさして帰る人もいるんじゃないか．．．という感じでした。

しかし京都や奈良にも共通する事ですが、神社仏閣で入場料を取るというのは違和感を感じますね。1,300円という金額が高い！と言いたいわけではなくて、どうせ取るなら訪れた人にそう感じさせないような工夫をすれば良いのにと思うのです。

なんなら1,500円でもいいので、「ご利益がありますように」なんて言葉が添えられて小さなお守りの一つも手渡されれば、「東照宮で参拝しないと貰えないお守り！」という喜びを持って帰ってもらえると思うんですけどね。それじゃ今度はお守りが売れなくなってしまいますか．．．。

それにしてもこのキラキラ感は凄いですね。確か昨年だったか部分的に美装化工事が行われたと記憶しているので現代的な光に代わっていることは間違いありませんが、存在感はさすがだと思います。白を基調としているのもあまり他では見ない配色ですね。

多くの人がここで足を止めじっくり見ていました。私はというと、やれ広角レンズだ、やれ標準レンズだと状況に応じてレンズ交換を繰り返していました。最近はこうしたシーンでは行きと帰りで異なるレンズを付けてバリエーションを増やしつつレンズ交換の手間を最小限にしているのですが、ここでは行きと帰りで逆サイドを歩かなければならなかったので仕方なくレンズ交換を繰り返しつつ前に進みました。ズームレンズがあれば楽なんですけどね。

 

見ざる言わざる聞かざる．．．って昔から聞いていましたがここがその由来の場所なんですよね。奇麗な建物や迫力のある建築なら他にあるのにこの地味な建物がなぜか有名になった。しかしマスコットのようなお猿さんは確かに愛嬌があって可愛いです。

言葉の由来としては「自分に都合の悪いこと、人の欠点や過ちなどは、見ない、聞かない、言わないのが良い」という意味だそうです。昔の人は良い事を言いますね。

   

その存在を詳しくは知りませんでしたが ”眠り猫” なる看板の周辺には沢山の人が集まっていました。どうやら国宝にも指定される日本一のスーパーアイドル猫なんだそうな。私は一瞬探してしまいましたけどね、え、猫どこ？って。そしたら頭上の彫刻の中に小さく眠っておりました。そしてこの裏側にはスズメの彫刻もありましたね。猫が居眠りをして、スズメが安心して遊べるような平和が続くように．．．との願いが込められているそうです。昔の人は全てに意味や願いを込め形に残す．．．毎日が楽しければ良いと考えがちな私達に欠けている部分かもしれませんね。さて、先へ．．．。

そこからは綺麗な緑に囲まれた長い長い階段が続きました。すれ違いざまに女の子が「207段がどうのこうの・・」と言っていたのが聞こえてきて、「げ、そんなにあるのか！」と内心思いつつも頑張って上りました。ただここの階段普通の階段より1段1段が高い。思ったより大変な207段でした。そしてようやく上りきった！という所に現れたのが全部が ”おーいお茶” の自動販売機。1本150円。現れるタイミングとしては最高だけれどやはりどこか商売っ気を感じるのがここ東照宮．．．。

奥社と呼ばれるこの場所は家康様のお墓なんですね。

当初予定していなかった日光東照宮。せっかくだからと立ち寄ってみた事で、勉強不足ながらもようやく小学生の遠足並の知識は身についた気がします。お猿さんは上を向いた後ろ姿のが一番可愛かったよ！とか！？

ただ人と車の渋滞が想像以上だったせいもありスケジュールがだいぶ押し気味．．．。