Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

たった24時間で大騒ぎ

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All Photo by inos

こんな所に扉があったっけ?...と普段は気にかけないようなマンションの一部に変化があったのは昨夜の事。誰が開けっ放しにしたんだろう...。

帰宅早々先ずは手を洗おうと蛇口をひねると、安いウォーターサーバーでももう少し勢い良く出るよね!というくらい弱った水流がちょろちょろ。一瞬にして紐付く意味深だった先ほどの扉。そうか何やら水周りのトラブルが起きたな...。

そんな状態で咄嗟に思いついたのは夕食に食べたギョウザの匂いを落とすべく念入りな歯磨き。後になって冷静に考えればバケツやペットボトルに溜め置きするくらいの機転が利けば良かったものの、ひとまずマンションの管理会社に連絡を入れました。ただそれとて時間が時間でしたから留守電になる事すらなく「電波の届かないところにいるか電源が入っていない」との応答を数回聞くはめに。

さてこんな時人は何をするのか。私の場合、まずはテレビでも見て現実逃避。困ってから考えよう的な動じない心はいったいいつ身に付けたのか。

1時間程が経過し、きっと何事もなかったかのように復旧しているんじゃないかと蛇口をひねるも、状況は変わらず。むしろ幾分先ほどより水流に元気がなくなった気さえする。そうこうしているうちに私の携帯電話に入電。遅い時間にも関わらずコールバックをくれた管理会社には感謝ですが、その時には誰かが既に手配をしたらしく24時間サポートの復旧サービスが到着しておりました。

玄関の外でガチャガチャと音がするので「水道トラブルの対応ですか?」と質問をすると、「そうです、マンション全体を循環するポンプが壊れたようなのでこれから交換します。あすの朝には復旧すると思います」と心強い回答!

これで安心と私はブログを書いたりYouTubeを見たりと普段通りのルーチンに戻ったのでした。深夜にも関わらずけたたましい工事の音が響いていたのでその対応の早さに感心していましたが、しばらくすると嘘のように静かに。お、もう直ったのか!と蛇口をひねると、今度は息の根を止められたかのように一滴の水も出てきません。再び玄関に出てみると、水道ポンプのある部屋の扉はカッチリと閉ざされ工事業者さんの姿など何処にもなく、ただ冷たい風が吹いておりました...。

とはいえ「明日の朝には復旧」と言っていましたから、恐らく必要な道具とか部品とかそういうのを取りに帰ったのだろう...とそう自分に言い聞かせ昨夜はそのまま寝る事に。でも万一!という事がありますからね、通常7時の起床で間に合うところ念のため4時半にアラームをセット。3時間ほどでその時が来ました。

約束が違うじゃないか!と心の中で叫びましたが、外を吹く冷たい風は強まるばかり。

水が出なくて何が困るかって、飲み水よりもトイレとシャワーです。トイレに行けないのです、水が流せませんから! 流石の東京も4時半には電車も動いていません、愛車MINIのエンジンをかけ、8km程離れた荻窪にあるスーパー銭湯へ。普通の銭湯は24時くらいに閉店ですがスーパー銭湯は朝まで営業していますからこんな時は頼りになります。

早朝ジャグジーでゆったりしているとなんだか今日は仕事休んでも良いんじゃないか...そんな気さえしたわけですが、いつになく重要なスケジュールが詰まっていた為そうもいかず。7時には帰宅していつも通りの1日が始まりました。

お昼頃になりマンションの管理会社から入電。これまでの経緯を話してくれましたが、正直経緯なら説明されるまでもなく私の方が詳しいわけで、いったい何の連絡をしてきたのだろう...と思いました。朗報だったのは「まもなく復旧作業が完了する予定です」との情報。でも昨夜のことがありますからね、鵜呑みにしないほうが。

帰宅後、真っ先に試したのはトイレの水を流す事。これまで以上に勢い良く流れるようになりました。ただ物凄い色ですけど。ガンジス川の水だってもっと透明じゃないかと思うくらい。しばらくは飲料水にする事はありませんが、シャワーとトイレが使えるようになった事が何よりも嬉しいです。たった24時間の事ですが水が出ない生活はこんなに大変なのかと実感しましたね。

ただ一つこれまでより良くなったのは、ポンプの音がとても静かになった事。これまでは何処か遠くでフォーンって音が鉄筋を伝って聞こえる事がありましたが、これからは無音です。あまりに静かなのでもう一度蛇口をひねってみました。ちゃんと水は出ました。

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