Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

百日咳と診断

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病院の待合室で診察の順番を待っている間、終始響き渡っていた男の子の泣き声。年齢で言うと4、5歳くらいでしょうか。「お母さんがいい」と叫び続ける状況から判断するに、きっと病院に対する恐怖心から診察への拒絶反応なのでしょう。以前受けた注射が痛かったりしてその事へのトラウマからでしょうか。子供でなくても病院なんて好きな場所ではありませんから当然ではあるのですが、別のフロアーにまで聞こえそうなくらい大きな声で泣き続けるものですから、周囲の患者さんも流石に疲れた表情でした。

かく言う私も正直、子供の泣き声に限らずうるさい環境が苦手ですから初めは親の躾けを疑いましたが、そこまで泣き続ける子供のパワーに何か気付かされたような気もしました。

言い方は悪いですが ”周りの迷惑顧みず” 手段を選ばず自分の意思を相手に訴えかけるようなパワーを子供の頃は誰しも持っていたはず。それが大人になった私たちは、吐出して自分だけが目立ち世間から頭を叩かれぬよう人並みに当たり障り無く生きて行くような判断を悪気はなくどこか自然にしてしまっているような、そんな気がしました。

男の子にとっては ”病院で診察を受ける”...その行為が一大事だったのでしょう。今の私達に、泣いてわめいて、周囲にどう映りどう思われても絶対に譲れないもの、あるでしょうか。そんな事を考えていたら土曜日の混雑した診察待ちの時間もあっという間に過ぎて行きました。

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