Simply mini J

1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ビギナーらしく高尾山に登る

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All Photo by inos

これでもか!というくらいよく晴れた春の日曜日。上空のチリや埃が昨日の雨で洗い流されたと考えたら行き先は高い場所でしょう。世間様からすれば随分遅いと思われるかもしれませんが我が家としては十分頑張った午前10時出発にて八王子は高尾山に登りました。高校生以来の人生二度目となる高尾ハイキング。

登山って普通は朝早く起きてすべてのスケジュールは早めの行動で進めるものですが、今日は高尾の麓に到着したのが11時半ですからね、遅れた時間を取り戻すには文明の利器しかないという事で、山の中腹までは片道490円のリフトのお世話になり一気に標高を稼ぎました。この時点で599メートルの山頂の手前462メートルで所要時間12分。

高尾山に登るには3通りの方法があり、1つは麓から徒歩、2つ目はリフト、3つ目はケーブルカー。実はこのケーブルカーが有名なのも高尾山の注目ポイントの一つ。何がってその線路の勾配は日本一で31度というとんでもない角度。そこを走る前提で造られたケーブルカーの座席は初めから角度が付けられており、坂道を走っている時に座席が水平になるよう工夫されています。

上の写真を見ても車両そのものが平行四辺形に造られているのが分かるかと思います。

ケーブルカーもしくはリフトを降りて数分歩くとそこからは東京都心を一望することが出来ます。今日は天気がよく空気もそこそこ澄んでいましたから直線で50km以上離れた東京スカイツリーも綺麗に眺めることが出来ました。上の写真をクリックして拡大すると遠くにスカイツリーをはじめ超高層ビル軍を確認できるかと思います。

足腰に自信のない方はここをゴールとするのも良いかもしれませんね。十分綺麗な景色が見れますから満足度は高いです。実際私が高校生の頃に家族で訪れた際も確かここまでしかこなかったような?

詳しい事は知りませんが高尾山といえば団子が有名なんだとか。確かに麓のお土産屋さん、リフトを降りた駅付近などあちこちで売られているのを目にしました。この時点で我々はまだお昼ごはんを食べていませんでしたから下山してご飯を食べるまでの腹の足しにと1本食べてみることに。

同じ団子に見えても店舗ごとに味が結構違うそうですが今回は ”三福だんご” なる看板のお店のものを食べてみたところ、これがもっちりとしていて弾力があり濃い味の味噌も相まってとても美味しかったですね。空腹でしたから感覚は3割増しになっていたかもしれませんがそれを差し引いても美味しいと思います。

リフトやケーブルカーを使ったからといって高尾山の山頂はまだまだ先にあることを知りました。今回は運動不足解消の目的も兼ねての登山ですからちゃんと自分の足で登りましたよ山頂まで。リフトを降りてから1時間弱歩く感じでしょうか、標高差で言えば130メートル程度ですがお土産を見たり団子を食べたり写真を撮ったりしながらですから平均速度はかなり遅いんですよね。

そして到着した高尾山山頂。そこまでは都心の景色を眺めるだけだった所、今度は山梨方面の視界が開けますから遠くに富士山を拝むことが出来ます。東京は前日が雨でしたが富士山は雪だったんでしょうね、真っ白なシルエットがとても印象的で素晴らしい景観でした。

アルプスの山頂と違って高尾山は頂上付近がとても広いです。流石に360度のパノラマを眺めることは出来ませんが逆に言うと安全な山頂といった感じ。というかだいぶ人工的に手が入っていますからここにも食べ物屋さんがあったり自動販売機があったりトイレがあったりで都会人が街を歩く延長で訪れても不自由しません。

ベンチは少なめですから皆地べたに座って休憩していますね。登っていく時は少し汗をかきましたがここで休憩をしていると冷たい風に吹かれて少し寒くなりますから1枚羽織るものがあると良いと思います。

帰りは往路とは違った登山ルートを使って下山しました。アスファルトではありませんでしたから足がガクガクになったのは年齢のせいだけではないと思いますが、その場合も途中からはケーブルカーやリフトのお世話になれますから軽いハイキング気分で運動が出来る点はとても良いですね。普通は一度歩き始めたら麓まで歩いて降りなければならない事の法が多いですからね。山の中腹に駅があるというのはこういう時に助かります。

結局自分の足で歩いたのは往路の中腹から山頂までと、復路の山頂から中腹までだけですがそれでも結構体力を使いました。1年間のテレワークで体が弱っていることもあるでしょうし年齢的に衰えてきていることもあるでしょう。この調子ではもう3,000メートル級の登山なんてもっての外ですね。若い頃富士山に登っておいて正解だったと今日確信しました。これから暖かい季節ですから少しでもこういう機会を増やして体を動かしていきたいものです。

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