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1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

4K-HDRはオリンピックに最適か?

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All Photo by inos

冬季オリンピックが現地北京で行われていて日本人選手活躍の嬉しいニュースが連日聞こえてきますね。今回のオリンピックの開会式を見ていて感じた事は、日本は夏季オリンピックと冬季オリンピックの両方で活躍できる恵まれた国であるという事。地理的に暑い国では冬季オリンピック選手が少ないのか参加していない国もあったりしますからね、開会式入場選手の国ごとのバラツキに驚きました。

ここ数日はカーリングの試合が放送されていて4年前の平昌オリンピックで日本女子が銅メダルを獲得してからというもの急に脚光を浴びていますね。私も今大会に関しては現在の予選試合を欠かさず見ています。1試合で3時間近くかかるので寝不足になりますが...。他の競技と比べてゲームに近いようなところが特徴で、結果だけでなく戦略を含めたプロセスが楽しめるので一度ハマると目が離せなくなります。

さて、そんなオリンピックですが自宅のテレビは4K-HDR対応なのでなるべくBS-4K放送を見ているわけですが、ここ最近感じるのは大画面のHDR映像を見続けると眩しすぎて目がしょぼしょぼしてくるという事。

いえ、そんな事を言ったら私を知る人からすかさずツッコミが来そうですが、確かに4K放送が開始されるこの数年前より私はメーカーの立場としてHDRなる技術を推進してきました。解像度がHD→4K→8Kと上がる事から感じられる変化より、これまで見慣れたSDR映像からHDR映像へと進化する事の方が視聴者へのインパクトは遥かに大きく刺激的で、数メートル離れて見てもその差は歴然ですからね。リアリティ表現の進化の歴史を振り返れば白黒テレビがカラーテレビになった時と同じくらいの技術進歩と言えるのではないかと思います。

ところがです。私は仕事上は映像制作に使用する超標準的モニターである ”マスターモニター” を使用することが多く、お値段こそ400万円もしますが画面サイズはご家庭用テレビより遥かに小さい30インチ。ゆえに色や明るさの再現性は物凄いのですが大きさから受けるインパクトは今どきの大型テレビのそれとは全く異なるものです。マスターモニターは迫力を感じ取るものではなく正しい映像信号を管理するための道具ですから目的が違うんですよね。

ですので私が仕事上HDR映像を作る時というのはあくまで30インチのマスターモニター上でその良し悪しを判断しているわけですが、いざ同様のコンテンツが公共の電波に載ってご家庭用の大画面テレビに映し出されると話は違ってきます。正直なところ「眩しすぎる!」。しかも10分程度のコンテンツを楽しむならともかく、オリンピックは長時間の試聴ですからね。

特に今回は冬季オリンピックで雪や氷が画面いっぱいに映し出されますから、それはもう照明装置の如く部屋中をぴっかーんと照らし出すわけで...。リアリティを求めた眩しい映像というのも良し悪しですね。最近はテレビのピーク輝度設定を昼間と夜でまめに切り替えながら目に優しい光量で試聴しています。

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