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1日5分、その日の自分を振り返る時間を作りなさい。
    昔そんな話をお坊さんから聞いた。

ユニテックの極軸微動ユニットを天体撮影以外でも

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All Photo by inos

年間1,2回しか使うことのない天体撮影用の極軸微動ユニット。写真の三脚に取り付けられた銀色のブロックがそれ。実際の天体撮影ではもっと大きくがっちりした三脚を組み合わせますが、今日は卓上説明用にミニ三脚に取り付けています。

天体撮影の際はこの極軸微動ユニットの上に取り付けられた約35度の傾斜ウェッジのおかげで、赤道儀を載せ東西南北の方角さえ合わせれば簡単に北極星(極軸の中心付近)に軸を合わせる事が出来ます。

当然それだけでは極軸の中心精度を追い込むのは難しいですから、最終的な微調整を極軸微動ユニットの4つのネジをグリグリ回して合わせるというわけです。

とまあ、天体撮影の事だけ考えれば極軸微動ユニットと専用の傾斜ウェッジの組み合わせは効率と精度の両立の観点でよく考えられており文句のつけようがないのですが、これだけ立派なシステムを年間1,2回しか使わないというのは些か勿体無いというもの。

私はこの極軸微動ユニットを天体撮影専用に導入したのでユニットに組み合わせるのは赤道儀を載せるための傾斜ウェッジだけ!と考えていましたが、この傾斜ウェッジの代わりに水平にマウントできる台を取り付ければ一般的なカメラ用雲台が載せられるのでは? と思いつきました。

極軸微動ユニットのメーカーであるユニテックからはこの傾斜ウェッジの代わりに取り付ける ”テーパーアダプター” なるものが販売されており今回追加購入してみました。中心ネジのサイズはカメラ用で一般的な細ネジ(1/4インチ)と太ネジ(3/8インチ)の2種類の商品がありましたが、私は太ネジの雲台をよく使うので ”テーパーアダプター太ネジ” タイプをチョイス。

極軸微動ユニットの上部はテーパーキャッチャーと呼ばれる形状で、いわゆるアリ形アリ溝を円形にしたような仕組みになっており、2本のネジで簡単に着脱出来ますから、傾斜ウェッジを取り外したところへ今回購入したテーパーアダプターを取り付けるだけ。

これにてユニット上部には赤道儀以外の写真用汎用雲台が取り付けられるようになりました。

見た目はちょっとアレですが自由雲台を取り付けた図。これにてちょっと豪華な微動雲台の完成。

粗動は上部の自由雲台で行い、大まかな構図が出来た段階で下部の微動ユニットを操作すれば微動雲台として使えるという計算。とはいえ微動できるのはパンとチルトの2軸でロール軸は微動しないのは赤道儀用ですから仕方ありませんね。逆に写真用の微動雲台(ギア雲台)はチルトとロールは微動出来ますがパンは微動しないものが殆ど。3軸全てが微動出来たら便利なのに!と思いますが。

こうした微動システムが必要な撮影ってどんな時でしょう? 超マクロ撮影とか、2台のカメラで同じ画角に合わせる時とか...。

今回私がテーパーアダプターを購入した理由は必要に迫られたからというわけではなく、いずれこの商品がディスコンになり入手できなくなってしまうと本当に天体撮影にしか使えなくなってしまうため、アダプターが販売されているうちに購入しておこうと思った次第。事実赤道儀を載せるための傾斜ウェッジの方は既に販売終了していますからね、転ばぬ先の杖です。

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